「その服どこで買ったの?」と聞くと「セレクトショップ」と答えるおしゃれ女子、皆さんの周りにもいませんか?そのせいか、セレクトショップって何だかおしゃれ上級者の御用達な感じがしますよね。
今回は、セレクトショップと一般的なアパレルブランドの違いを解説しながら、セレクトショップの魅力をご紹介していきます。
セレクトショップとは小売店の一種です。小売店とは生産者が別にいて、商品を生産者から買い取り、私たち消費者に販売するお店のことです。
セレクトショップの1番の特徴は複数のブランドの服が取り扱われていることでしょう。様々なブランドから選び抜いた商品を販売する店、つまり、複数のブランドからセレクトした商品が売られているショップのことをセレクトショップと呼んでいます。
取り扱っているブランドは様々ですが、セレクトショップごとにコンセプトがあり、そのコンセプトに合わせて商品が選ばれています。コンセプトに合った商品を選び、仕入れるのはバイヤーと呼ばれる職業の人で、アパレル業界で人気のある職業の1つです。
ブランドとは銘柄、商標を意味する言葉で、同カテゴリー内で区別するための概念です。
例えば、Tシャツで考えてみると同じTシャツというカテゴリーでもシャネルとGUではデザインも素材も縫製も価格も異なります。
便宜上、この2つは区別する必要があります。そこで、役立つのがブランドという概念です。ブランドの概念を使えば、「このTシャツはシャネルのものでそのTシャツはGUのもの」だと区別できるようになるわけです。
ブランドの特徴としては、デザイナーがデザインしたオリジナル商品を販売していることが挙げられます。
しかし、ブランドの中にもシャネル、ルイヴィトン、グッチなどの高級ブランドからユニクロやZARA、forever21といったファストファッションを提供するブランドまで様々です。「ブランド」というと高級なイメージを持ちがちですが、リーズナブルな服を提供するところもれっきとしたブランドなのです。
特に、ユニクロなどを始めとしたファストファッションのブランドはSPAブランドと呼ばれる、企画→製造→販売までを全て自社で行うブランドが多いことが特徴です。それらの工程を自社で完結することで低コストを実現できているのです。
一方で、セレクトショップは自社のデザイナーが服をデザインしているわけではありません。セレクトショップにおいて、ブランドにおけるデザイナーと同じくらい重要な位置にいるのが「バイヤー」です。
バイヤーが既に完成している様々なブランドの商品の中から自社のコンセプトに合った商品を厳選して、仕入れます。そうして、仕入れられた商品がセレクトショップの店頭に並んでいるのです。
ブランドと比較するとセレクトショップには流行商品がより集まりやすい傾向にあります。つまり、セレクトショップをチェックすれば今何が流行っているのかが一目瞭然です。流行を上手く取り入れられないと悩んでいる方にセレクトショップはかなりおすすめです。
大手のセレクトショップを数店舗見て回れば、流行を大体掴むことができます。各社のバイヤーはシーズンごとにニーズに合わせた商品を仕入れているので、セレクトショップ間で同じような商品が並べられていることも少なくありません。
もちろん、セレクトショップごとにコンセプトが異なるので、同じ流行でもテイストに違いが出ます。様々なセレクトショップを見て流行を捉えつつ、その中で1番自分に合うコンセプトのセレクトショップで購入すると良いと思います。
セレクトショップに並んでいる商品はどれもバイヤーが厳選したものです。そもそも各社の売り上げはバイヤーの腕にかかっていると言っても過言ではありません。そのため、バイヤーとして活躍している人たちは高いファッションセンスと知識を持っています。
そんなバイヤーの方たちがすでにセレクトしてくれている商品が並んでいるのですから、安心して商品を選べます。今よりもセンスを磨きたいけど、どこのブランドで何を買えばいいのか分からないという方はセレクトショップでバイヤーが選んだブランド、商品を参考にしてみてください。
セレクトショップには国内のブランドのみならず、海外ブランドの商品を取り扱っていることもよくあります。バイヤーは毎シーズン仕入れのために、多くのブランドが集まる展示会に足を運ぶのですが、企業によっては海外の展示会まで行って仕入れてくることもあるからです。
国内ブランドだけでは飽きたけど、海外のブランドがよく分からず中々手を出せないという方は海外ブランドを取り扱っているセレクトショップをチェックしてみてください。
セレクトショップの特徴として様々なブランドの商品を仕入れて並べているとご紹介しましたが、実はセレクトショップにも自社のオリジナルブランドが存在するところがあるのです。これが、セレクトショップとブランドの違いを混乱させる要因の1つでしょう。
大手のセレクトショップは大体オリジナルブランドを展開しているのですが、驚くことにほとんどのセレクトショップではオリジナル商品>セレクト商品という実態になっています。これは、オリジナルブランド商品の方が自社の利益率が高くなることが関係しています。
先ほど、ユニクロなどのSPAブランドは、自社で企画から販売までを簡潔させることで低コストを実現しているとご紹介しました。反対に、セレクトショップでは企画や製造はもちろん別の企業が行ったものを仕入れて販売だけを行っているわけです。
間に挟む業者の数が増えれば増えるほどコストがかかり、自社の純粋な利益は減っていくので、そうしたSPAブランドや他のブランドに比べると利益率が低いビジネスになるのです。そこで、セレクトショップでもオリジナルブランドを展開し、利益率の高い商品を販売するようになりました。
これを通称セレオリというのですが、セレオリの特徴として、中価格帯でセレクトされたブランドのデザインに似たようなものが多いということが挙げられます。なので、セレオリはコスパ良くおしゃれを楽しみたい人におすすめです。
まず、バイヤーが多くのブランドの商品サンプルが集まる展示会に足を運びます。展示会が行われる時期は重なることが多いため、いくつかの展示会をはしごしたりすることもあるようです。
次に、コンセプトや流行、売れ筋などの分析をもとに、どの商品をどのくらい仕入れるのかを予算内で組みます。
最後に買い付けを決めた商品をそれぞれのブランドに発注し、製造してもらいます。大体3か月から半年ほどで商品が完成し、ようやく店舗に並びます。
ここまで勘違いされがちなセレクトショップの実態についてご紹介してきました。もっとおしゃれを極めたい人には、セレクトされている商品はもちろんオリジナル商品もおすすめです。是非、セレクトショップに足を運んでみてください。
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