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手作り石鹸をしていると、トレースが出なかったり素材が分離したりするなどして失敗することもあるでしょう。どうして失敗したのか、レシピ通りに作ったのに上手くいかない、そんな経験はありませんか?同じ失敗は誰でも繰り返したくないですよね。

手作り石鹸の失敗例を知ることで、何か気付くことがあれば、それはあなたのプラスになり、同じようなことが起これば回避できます。

失敗が成功に繋がってこそ、その失敗が生かされるのです。今回は、手作り石鹸の失敗例について詳しくみていきましょう。

※トレース・・・撹拌器を持ち上げたときに、石鹸生地に線がかける状態を言います。

手作り石鹸のよくある失敗例

手作り石鹸においては、材料をしっかり計るとか温度に気を付けるなど、おおざっぱでは石鹸が上手くできないこともあります。よくある失敗例としては次のことが挙げられます。
・トレースが出ない、できすぎる
・ジェル化して固まらない
・型から出ない
・素材が分離してしまう
・使うと泡立つ前に溶け崩れる
・石鹸としては使えるが仕上がりに不満
・模様や色が綺麗にでなかった
・パサパサ、ボソボソしている
また、いつもは上手くいくのに材料を変えたら失敗したというように、使う材料や作業の仕方によって失敗してしまうこともあります。失敗を経験することで、石鹸作りが上手になっていきますよ。石鹸づくりのノウハウが身につきますので、次々と新しい石鹸作りにチャレンジすることができますね。手作り石鹸を作るときは、詳細を残しておくことが、次の石鹸作りに役立つことでしょう。

手作り石鹸のトレースが出ない原因と対策

手作り石鹸は、トレースが出てから型入れをするのが基本ですが、そもそもトレースが出ないという場合があります。そんなときはいったいどうしたらいいのでしょうか。

原因と対策

トレースが出ない大きな原因は、材料の計量ミスが考えられます。しばらく撹拌してもいっこうにトレースの気配がなければ、残念ながら破棄ということになるでしょう。

手作り石鹸の材料の計量は、しっかりと行わないと具合が悪いこともよくあります。目分量やちょっとの誤差はいいだろうという考えは、起こさない方がいいでしょう。

手作り石鹸が固まらない(未鹸化、ジェル化)

手作り石鹸をしていると、石鹸がドロドロで固まらなかったという経験をした人もいるかと思います。いつまでたっても固まらないそんなときは残念ながら破棄するしかありません。
どうしてそうなってしまうのか、原因がしっかりとわかれば、失敗作もなくなっていきます。

原因と対策

・未鹸化状態での型入れ

通常、手作り石鹸を作るときに、苛性ソーダ水とオイルを混ぜ合わせ、トレース後に1日かけてゆっくりと鹸化反応が出てきます。しかし、鹸化が始まらない状態で型入れをしてしまうといつまでたっても固まらず、失敗に終わってしまいます。オイルによってトレースが出るまでの時間は違いますが、必ずトレースが出たことを確認してから型入れをすれば大丈夫です。

・ジェル化後に固まらない

石鹸が固まらない原因で一番多いのが、「過冷却」と呼ばれる現象です。これは、型入れ後、数日経過しているのにジェル化したまま固まらないことを言います。使用するオイルの温度が、固まり始める温度である凝固点より下がっても固まらない状態になっているのです。通常の速度よりも温度の下がり具合がゆっくりだと固体化しないことがあります。

その場合は、型ごと冷蔵庫に入れて冷やすことで、さらに温度が下がり石鹸は固まります。一度低温で固まった石鹸は、液体に戻ることはありません。

手作り石鹸が型から出ない原因と対策

型の中でも、アクリルモールドの場合、型入れしたけど石鹸が型から抜けないということがあります。何とか出ないかと力を入れても、ビクともしません。

原因と対策

水分量の少ない石鹸やディスカウントが小さい石鹸ほど、型から出すのが難しいです。また、カカオバターなどの固いバターを使用すると、抜けにくいということもあります。型ごと冷凍庫に入れてしばらくしてから出すことで、室温との温度差で結露が発生します。その結露の水分を利用すれば、型から出すことができるでしょう。

※ディスカウント・・・原材料のオイルがアルカリと反応して石鹸になることを鹸化といいます。鹸化させないオイルを石鹸の内部に残すことを言います。

手作り石鹸の分離

手作り石鹸を作ろうとすると、どういう訳か素材が分離してしまうことがあります。どの作業途中でも分離が起こることがあります。では、その原因と対策について考えてみましょう。

原因と対策

・型に入れるのが早すぎる

十分に撹拌をしないで型に流し込んでしまうと、分離してしまうことがあります。しっかりと撹拌して、トレースが出たことを確認してから型に入れましょう。トレースとは、とろみのことを言います。

・温度が高すぎる

手作り石鹸は温度管理が難しいところがあります。温度が低すぎると固まらず、高すぎると塊ができ分離してしまいます。適した温度で行うことが大切です。石鹸の温度を測る温度計を使い、室温管理にも気を付けましょう。

手作り石鹸が溶け崩れる

手作り石鹸では、上手く固まらないことや溶け崩れるということがあります。その原因と対策についてご紹介します。

原因と対策

手作り石鹸が、上手く固まらず溶け崩れるという場合、保温が低いと上手く固まりません。また、室内の気温も考慮して、夏と冬の違いがあるのに同じように作業をすると良くないでしょう。そして、ナッツ系オイルのように素材が柔らかい場合も、注意が必要です。

仕上がりに不満

手作りなので、思ったように石鹸が完成しなかったということもあるでしょう。手作り石鹸の仕上がりに不満があればどうするのがいいのでしょうか。
ここでは、失敗したマルセイユ石鹸をリバッチでよみがえらせる方法をご紹介していきます。

リバッチで作り変えられる

マルセイユ石鹸と小豆パウダーと使いマーブル石鹸を作りました。しかし、あんこのような仕上がりで、きれいに混ざらず失敗してしまいました。このような場合にもリバッチで作り変えることができます。

リバッチはホットプロセスと同じ

リバッチはホットプロセスと同じ感じなので、ほとんどすぐに使うことができます。水分を新たに足すので、1カ月くらいしっかり乾燥させてから使用しましょう。リバッチ石鹸の使い心地は、肌触りがやさしく感じられます。少し溶けやすいと言われていますが、換気されたところでは問題はありません。

流れを解説

1.石鹸を細かく砕きボールに入れ、温めた精製水(石鹸総量の15~20%)を注ぎしばらく放置しましょう。
2.1を湯煎にかけ、70℃くらいに保ちながらゴムベラで混ぜていきます。空気が入らないように注意しながら、完全に溶かします。
3.完全に溶けたら、小豆パウダーを少しずつ入れ、次に精油を数滴たらし型に入れます。
4.1日乾燥させたら型から出し切り分けます。そのまま、1カ月ほど乾かしたらOKです。

まとめ失敗は成功の基!失敗例から学ぶ手作り石鹸とは?

手作り石鹸は、固まりにくかったり材料が分離したり、上手くいかないこともあるでしょう。

しかし、それを解決していくことで石鹸作りが上達していき、素敵な石鹸を作りに繋がっていきます。

また、数をこなしても失敗する人は、いろいろ試している人に多いのかもしれません。手作り石鹸は奥が深いので、自分で作っているうちに、もっとこういう石鹸が作りたいと思いはじめるものです。

失敗に負けないで、石鹸作りの楽しさを感じてもらえれば嬉しいです。

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