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石鹸の泡立ちと洗浄力について解説します!
石鹸の泡立ちと洗浄力について解説します!
毎日の食器洗いや洗濯といった家事や、身体や髪を洗い清潔を保つために欠かせない石鹸は、私たちの生活に無くてはならない存在です。日常的に何気なく使う石鹸ですが、石鹸がなぜ泡立つのか、なぜ汚れを落とすことが出来るのかご存知でしょうか。
今回は、石鹸の泡立つ仕組みと洗浄力、泡立たないときの対処法や、泡立ちやすい石鹸の作り方のポイントなどを解説します。
目次

石鹸の泡の役割

石鹸の泡立つ仕組みと合わせて、泡の役割についてみていきましょう。

起泡は界面活性剤の働きのひとつ

「起泡」は界面活性剤の働きのひとつです。泡は空気が水の薄い膜で包まれたものですが、水だけを振って出来た泡はすぐに消えてしまいます。液体には表面張力があり、表面を安定した平らな状態に保とうとするため、泡が立ってもすぐに元に戻ります。しかし、水に石鹸を溶かすと、泡は簡単には消えません。界面活性剤を溶かした水は表面張力が弱くなるため、表面積の大きい泡の膜ができやすく、さらに泡の膜を界面活性剤が取り囲んで強くするため破れにくいという特徴があります。出来た泡は、安定したまま留まり、その泡が沢山集まって白い層を作ります。この状態が、私たちが普段目にしている「泡立ち」です。

泡がなくなると界面活性作用(油脂と水を混ぜ合わせる力)を失う

石鹸の洗浄力は、ある一定以上の濃度を保つことで発揮されます。この濃度を下回り泡が無くなってしまうと、界面活性作用を失い、汚れを捕まえておくことが出来なくなるのです。この、石鹸の界面活性作用が失われやすいという特性は、合成洗剤など他の界面活性剤と大きく異なるところのひとつです。洗浄力の持続という面では欠点ともいえますが、人の身体や環境への影響を考えると、長所ともなります。
身体や髪を洗うとき、お湯でさっと流せばすぐに洗浄力は無くなり、必要以上に皮脂を取る心配がないため肌に優しいのです。また、使用した後、河川に排水される時点ですでに洗浄力を失っているため、環境への影響も合成洗剤と比べて少なくなります。

石鹸と泡立ちと洗浄力

石鹸の洗浄効果は界面活性作用によるものが大きいですが、泡自体にも汚れを落とす働きがあります。

石鹸が高い洗浄力を発揮するためには泡立ちが必要

泡は汚れを対象物の表面から浮かせ、包み込む作用があります。身体を洗うときや食器を洗うとき、しっかり泡立てると汚れ落ちが良いのは、この作用のおかげです。
また、泡立てることで体積が大きくなり、少量の洗浄液でも広い面積を洗うことが出来るため、効率よく汚れを落とし、肌への刺激も少ない優しい洗い方になります。さらに、泡にはクッション性があるので、肌や髪の摩擦を和らげる効果もあります。

泡立つうちは洗浄力が残っている

石鹸の泡立ち具合は、洗浄効果が保たれているかどうかの目安にもなります。先ほど触れたように、洗うためにはある一定以上の濃度が必要ですが、洗浄力が出る濃度と泡の出る濃度はほぼ同じです。
つまり、泡立っている状態であれば洗浄力が残っている、と目で見て判断できるのです。

モコモコ泡の作り方

身体や顔を石鹸で洗うとき、キメの細かいモコモコ泡を作ると肌への負担が少なくなります。泡が肌表面の汚れを浮き上がらせるため、ゴシゴシ洗わなくてもしっかり汚れが落ちるのです。
ポイントは、まず石鹸を泡立てる前に手をしっかり洗うこと。手に汚れがついていると泡が立ちにくくなるのです。石鹸を手でこすり泡を作ったら、片方の手にくぼみを作って受け皿のようにして、そこに泡を乗せます。その泡に水を少し足して、指先で泡立てます。
泡を作るためには石鹸水の中に空気を取り込む必要があるので、空気も一緒に混ぜるような感覚で大きく指先を動かすことが大切です。

石鹸が泡立たない原因

では、石鹸が泡立たない時はどうしてなのか、泡立たない原因をみていきましょう。

最初から泡立たない

最初から泡立たない理由は、次の原因があげられます。
・濃度の不足
石鹸が最初から泡立たない場合、まずは石鹸の濃度が不足していることが原因として考えられます。石鹸が洗浄力を発揮できる濃度を臨界ミセル濃度といいますが、石鹸の量が不足しこの濃度に達していない場合は泡立たず、十分に汚れを落とすことは出来ません。また、食器を洗うときに溜めすすぎをすると、食器についていた石鹸の濃度が薄くなり、界面活性作用が失われてしまいます。すると、それまで泡が包み込んでいた汚れが水中に流れ出し、再び食器に付着してしまいます。この再付着を防止するために、食器をすすぐ際には流水すすぎが推奨されます。
・石鹸が溶けていない
石鹸の洗浄力の要は、脂肪酸という物質です。脂肪酸は20℃以下の冷水では溶けにくい性質があるため、石鹸を使用する際はこの温度を下回らないようにする必要があります。手で触れたときに「冷たい」と感じる場合は20℃を下回っていることが多いので、石鹸が泡立たないときは水温を上げてみましょう。また、洗濯の場合はしっかり攪拌することも大切です。
・水にミネラルが多く含まれている
水にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれていて、このミネラルの含有量で水の性質が決まります。ミネラルが多い水を使った場合、石鹸が汚れより先にミネラルと反応し、洗浄力を失ってしまいます。日本の水道水は、海外に比べてミネラルが少ないのが一般的ですが、地域によっては多く含まれている可能性もあります。先に挙げた原因があてはまらなければ水中のミネラルの影響も考えられますので、その場合はミネラルと反応する分を考慮して、多めの量の石鹸を使用すると良いでしょう。

途中で泡が消える

泡が途中で消えてしまう原因はつぎのことが考えられます。
・酸性の汚れを洗ったとき
石鹸はアルカリ性なので、酸性の汚れと反応すると中和され、洗浄力が落ちてしまいます。これは食器を洗う際によく起こる現象です。醤油やマヨネーズ、酢など、調味料は酸性のものが多く、洗浄の途中で泡が消えてしまう原因となります。石鹸を使う前に、あらかじめ古布で汚れを拭き取る、水で流しておくなどの方法で解決します。衣類に付着した皮脂汚れも酸性ですが、一般的に食器についた汚れほど濃いものではありません。炭酸塩などのアルカリ助剤が配合された石鹸を使えば、問題なく汚れを落とすことができます。身体を洗うときには、この酸に触れると洗浄力を失うという石鹸の特徴がメリットとなります。肌の汚れは酸性なので、石鹸は皮膚の表面で中和され、洗いすぎによる肌の乾燥を防ぎます。

手作り石鹸の泡立ち

手作り石鹸の泡立ちを良くする方法をご紹介します。

オイルの種類や配合によっては泡立ちが悪くなることがある

石鹸を手作りする際は、オイルの選び方と配合が大切です。オイルを構成している脂肪酸の特徴によって、石鹸の泡立ちや洗浄力が変わってくるのです。

対策:泡立ちの良い脂肪酸を含むオイルを加える

起泡力が高い脂肪酸は、ラウリン酸とミリスチン酸です。この2種が最も多く含まれているオイルはココナッツ油とパーム核油です。どちらも硬めの仕上がりなので、扱いやすく溶け崩れしにくくなります。
ラウリン酸は冷水にも溶けやすく、酸化しにくい性質を持ち、やや皮膚に刺激があります。
ミリスチン酸は起泡力に加えて泡の持続力もあり、きめ細かく長持ちする泡が立ちます。高い洗浄力があり、特にお湯を使った時にその効力が発揮されます。

対策:きめ細かい泡はオレイン酸を加える

また、オレイン酸を加えるときめ細かい泡が立つ石鹸に仕上がります。先の2種類に比べ泡立ちは良くありませんが、肌に優しく高い洗浄料を持ちます。アボカド油やオリーブ油、ツバキ油などに含まれ、柔らかい石鹸に仕上がります。
これらをブレンドオイルの1つに加えることで、泡立ちの良い石鹸を作ることができます。

まとめ石鹸の泡立ちと洗浄力について解説します!のまとめ

石鹸の泡立ちと洗浄力の関係や、しっかり泡立てるためのポイントについてお分かりいただけたでしょうか。

石鹸の特性を理解し、その洗浄力を十分に引き出すことで、効率的に汚れを落とし、家事をスムーズにこなすことが出来ます。

また、身体や髪を清潔に保ち、健康で毎日を過ごすためにも役立ちます。ぜひ石鹸の正しい使い方を覚えて、快適な生活を送りましょう。

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