手作り石鹸だと添加物も入ってなくて、なんだかナチュラルなものが作れそう!でも石鹸作りって難しくないかな?そう思っているあなたなら、簡単なグリセリン石鹸などから作ってみてはどうでしょうか。
手作り石鹸には、いろいろな種類があり簡単に始められるものから、ちょっとハードルの高いものまであります。
まずは、簡単に始められる手作り石鹸から始めてみませんか?今回は、ハンドメイド石鹸の詳しい作り方についてみていきましょう。
コールドプロセスは、作るときに熱を加えません。そのため、自然な形で肌にいいものを残すことができる製法なのです。これによって作られた石鹸は、とても贅沢な純石鹸だと言えるでしょう。
日本では、コールドプロセスが主流ですが、海外ではホットプロセスの方が、人気が高いようです。ホットプロセスは、熱を加える製法で、キッチンなどで簡単に作れます。
もっと簡単な方法もありますのでご紹介しましょう。
・グリセリン石鹸
簡単に手作り石鹸を楽しみたいなら、グリセリン石鹸でしょう。グリセリン石鹸は、なめらかで透明または半透明の仕上がりが特徴です。簡単にアレンジができすぐに使うことができます。作り方はとってもシンプルで、グリセリンソープを溶かして、好きな型に流し込んで固めるだけです。成分は、植物オイルとグリセリンなどでできています。
・石鹸素地を使う
石鹸素地を使えば、特別な道具を使わずにオリジナルの石鹸がとても簡単に作れます。光沢がなくマットな素材で、素朴でゴツゴツした仕上がりになります。火を使わないので後片付けが簡単ですが、乾燥させるために2週間~1カ月ほどかかります。
・市販石鹸を使う
市販の石鹸からも石鹸を手作りすることができます。市販の石鹸を細かく砕いて、お湯やハーブパウダー、オイルなどと混ぜて作れます。
苛性ソーダは、たんぱく質を溶かす性質のため、誤って人体に付くなどするとただれたりして危険です。目に入ってしまうと失明の危険もあり、作業をする際には、直接触れることがないように必ず全身を保護しましょう。
・ゴーグル、マスク、エプロンなど
苛性ソーダを取り扱うときは、劇物なので万が一の飛び散りなどに備えて、ゴーグル、マスク、手袋、エプロン、長袖長ズボンの着用が必要でしょう。
<材料>
・マルセイユ石鹸オイルミックス620g、または、(オリーブオイル446g、ココナッツオイル112g、パームオイル62g)、精製水217g、苛性ソーダ81g
<道具>
・スプーン
・ステンレス製のかき混ぜ棒
・温度計2個
・ゴムベラ、
・保管庫または、スチールボックス
・泡立て器
・ガラスまたはステンレスのボウル
・耐熱計量カップ2個
・計り
・石鹸を入れる型またはその代用品
・牛乳パックを使用する場合は料理用タコ糸
<苛性ソーダの入手方法>
苛性ソーダは、薬剤師のいる薬局で購入できますが、取り扱っていない場合もあります。購入の際には、印鑑などが必要になります。
作り始める前に、ゴーグル、手袋、マスクなど全て着用しているかを確認し、換気扇を回しておきましょう。
1.キッチンの鍋などで、マルセイユ石鹸オイルミックス(または、3種類全てのオイル)全て入れ、70℃以下で湯煎します。
2.計量カップをはかりにのせ、メモリを「0」にしてから、スプーンで苛性ソーダ(81g)を計ります。
3.別の計量カップをはかりにのせ、同じように「0」にしてから、精製水(217g)を計ります。
4.キッチンのシンク内で、苛性ソーダ入りの計量カップに少しずつ精製水を注ぎます。それが終了したら、計量カップを片手でしっかり持ち、かき混ぜ棒でしっかりとかき混ぜましょう。※この時、温度が約80~90℃まで急激に上昇し、刺激臭が発生します。換気扇を必ず回し、吸い込まないように注意しましょう。
5.苛性ソーダ入りの計量カップを水の入ったボウルに浸しながら、38~43℃前後まで冷まします。
6.湯煎していたオイルミックスをボトルからボウルに入れ替えます。※各オイルの場合は不要
7.苛性ソーダ水とオイルミックスまたは各オイルの温度を38~43℃に合わせます。
8.オイルミックスに苛性ソーダ水を少しずつ加えていきます。
9.泡だて器で20分間休まずかき混ぜます。その後は、休みを入れながらかき混ぜていきます。透明な生地が白っぽくなり、泡だて器を持ち上げると生地の表面に跡ができたらOKです。※トレースが出なければ、湯煎して40℃以上にして混ぜましょう。
10.トレースがでたら、好みでオイルを加えよく混ぜてください。
11.生地を型に流し込み、ボウルに残って生地はゴムベラで残らず取りましょう。テーブルの上で型をトントンとたたくと空気が抜け気泡が入りにくくなります。
12.段ボールやスチールボックスに入れて安定した場所で1日保温します。
13.1日たったら、ゴム手袋をして型から取り出します。柔らかい場合は、さらに1~2日寝かせます。
14.ゴム手袋をして、ナイフや包丁などで石鹸を均等に切り分けます。
15.かごや箱などに入れて、日の当たらない風通しのいい場所で1か月間熟成・乾燥させてください。完成日をメモっておけば、わかりやすいでしょう。
精製水170g、苛性ソーダ70g、オリーブオイル200g、ココナッツオイル150g、パームオイル150g、その他香り付けなど
・苛性ソーダ水の作成容器
・はかり
・ボウル
・ゴムベラ
・湯煎用の大きめの鍋
・ブレンダー
・コンロまたはIH
苛性ソーダを使用するので、ゴーグルなどの着用はコールドプロセスと同じです。
1.ボウルにオイルを全て入れ温めて溶かします。
2.苛性ソーダ水をオイルに入れブレンダーでしっかりと撹拌します。
3.数分後、しっかりとトレースができたことを確認します。
4.お湯の入った鍋の上に生地入りのボウルを乗せ、ふたをして弱火で加熱します。※ボウルはお湯につからず、蒸気がボウルの底にあたればOK
5.約7~8分後、生地の外側がジェル化してきます。ゴムベラを使って全体的にかき混ぜます。中はやわらかいジェル化、表面の真ん中辺りは固くて白くなっています。さらに加熱します。
6.約7~8分後、生地の表面に液体が少し出てきました。ゴムベラでしっかりと混ぜふわふわの生地になればOKです。香り付けはこのときすぐに行いましょう。
7.型入れして固まったら切り分けましょう。2週間くらい乾燥させればしっかりとした固さになります。
グリセリン石鹸、色付け用素材、香り付け用オイルなど
・耐熱容器
・石鹸の型(熱に強いもの)
・カッターなど
1.グリセリン石鹸を約2㎝角になるようにカッターで切りそろえます。
2.グリセリン石鹸を耐熱容器に入れ、電子レンジの500wで20~30秒温めます。
3.溶かしたグリセリン石鹸を電子レンジから取り出し、色と香りを付けます。
※マーブル模様にするときは、食紅などを直接入れ適度にかき混ぜます。
※全体の色付けは、食紅を少量の水に溶かしてから混ぜると均一になります。
4.3を石鹸の型に流し込みます。やけどに注意してください。
5.しばらくして、余熱が取れたら型から外しましょう。もし、取り出しにくいようなら冷蔵庫で冷やし
てから行いましょう。
石鹸素地300g、ハーブティーまたはお湯150ml、オイル5滴など
・ボウル
・ゴムベラ(手で混ぜるなら不要)
・石鹸の型(手で整えるな不要)
・小鍋、割り箸またはバット
1.濃いハーブティーを小鍋で煮出し余熱を取ります。
2.1にオイルを加えます。
3.ボウルに石鹸素地を入れ、ハーブティーを少しずつ入れながらゴムベラで混ぜます。
4.石鹸の型に入れる、または手で少し硬めに形を整えます。
5.割り箸またはバットの上に置いて、約1か月乾燥させます。
※乾燥させる場所は、日光が当たらない風通しの良い場所がいいでしょう。
手作り石鹸で使うオイルは、オリーブオイル、ココナッツオイル、アボガドオイルなどさまざまなものがあります。
肌に潤いを与え洗い上がりがしっとりなのがオリーブオイル、オリーブオイルでは泡立ちが物足りないというのならココナッツオイル、保湿効果が欲しいならアボガドオイルがおすすめです。
手作り石鹸でもっと香りにこだわりたいと思ったら天然素材を使ったアロマ石鹸がおすすめです。お気に入りの材料にプラスすることで簡単に香り付けができてしまいます。
ドライハーブやハーブティーを混ぜてのハーブを使った石鹸やエッセンシャルオイルを使ったアロマ石鹸、普段よく飲むコーヒーなどでも香り付けが楽しめます。
好きなカラーでの色付けも簡単で、グリセリンソープの色付けにはカラージェルがおすすめです。カラージェルを使うことで、クリアな美しい発色になりカラーバリエーションも豊富です。マーブル模様の石鹸にしたいときは、鉱物での色付けがおすすめです。ウルトラマリンやラピスラズリなどを粉末にしたものがあり、カラーの濃淡の微調整も容易にできるので美しい仕上がりになります。
ボディ用の石鹸にはスクラブの役目もしてくれる天然素材のクレイパウダーがおすすめです。また、オイルでの色付けも可能です、白色ならオリーブオイルや椿オイル、黄色は、レッドパームオイル、緑色はアボガドオイルなどというようになります。
きれいな色はもちろんですが、形にもこだわってみたいですよね。100円ショップなどでも簡単に手に入れることができます。お菓子作りに使う、クッキーやドーナツの型を使えばまるで本物かと思う手作り石鹸もできるでしょう。
まるで、アイスキャンディーのようなアイスキャンディーソープも作れます。これも100均で購入できますので、単色や何色かの層にしたり、いろいろなドライパーツを入れたりしても楽しめます。
手作り石鹸は、自分で作るので材料も選べて安心です。初めて作るなら、簡単なグリセリン石鹸などがおすすめですが、きっと作っていくうちに好みのオイルやリキットなどでいろいろと変化を付けたくなるでしょう。
次は、憧れのコールドプロセス法で、自分の肌にあった贅沢な石鹸を作ってみたいですね。
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