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手作り石鹸が人気なのは、自分の好みにあった肌に優しい石鹸をハンドメイドで作れるからではないでしょうか。石鹸は肌に直接付けて洗うものなので、肌が弱かったりアレルギーがあったりする人は、特に手作りにこだわりたいのではないでしょうか。

石鹸を手作りしたいと思ったら、使う材料は、肌に優しくしっかり汚れが落ちるものがいいなど、こんな風な石鹸を作りたいと言う深い思いがある人も多いでしょう。

今回は、自然の草や木の灰を使った昔ながらの石鹸の作り方を詳しくご紹介しましょう。

苛性ソーダへの不安

手作り石鹸を作る場合は、苛性ソーダを使うのが一般的ですが、苛性ソーダは、強アルカリ性の医薬用外劇物です。
購入時には、印鑑がいるなど届け出も必要で、できれば使いたくないという人もいるでしょう。

できれば苛性ソーダを使いたくない人もいる

苛性ソーダは、取り扱いが難しく劇物なので危険性が伴います。作成時に、人体に付かないなどのように細心の注意を払わなければいけませんし、保管や残留なども気を付けなければいけません。

・苛性ソーダの取り扱い上の危険性が伴う

苛性ソーダは、たんぱく質を溶かす性質があり、人体に付くなどするととても危険です。皮膚に付くとただれたりやけどのようになったりします。1滴でも目に入ってしまうと大変で、視力の低下や失明の危険さえあるのです。また、作業をする際には、直接触れたり吸い込んだりしないよう注意が必要で、必ず換気をして全身を保護する必要があります。

・残留などへの不安が強い

苛性ソーダを取り扱う際は、劇物なので残留などの不安が伴います。苛性ソーダが残ったからと言ってそのまま捨てると法に触れ、排水溝に流すにしても大量の水が必要になってきます。

苛性ソーダなしでも石鹸作りは可能

手作り石鹸は作りたいけど、苛性ソーダは扱いも難しく危険なのでできれば使いたくないという人もいるでしょう。それに石鹸作りは、苛性ソーダがなくても大丈夫なのです。

グリセリン石鹸

ゼリーのような透明のグリセリンソープ(石鹸の元)をレンジなどで溶かし、型に入れるだけで手作り石鹸が完成します。子供でも簡単にでき、お好みで色や香りを加えることでまるで宝石のような仕上がりになります。

石鹸素地を使う

石鹸素地または固形の石鹸をすりおろして使うことができます。

それ以外の材料は、お湯と精油だけなので安心して作ることができます。自分の好みに合わせて、好きなハーブを入れることも可能です。

必要な道具は、

・ポリ袋
・石鹸を流し込む型
・型に敷くラップ
・型に塗るオイル

などで十分です。初めてでも安心・安全に作ることができます。

また、お肌が弱い、いつも使っているものでないと不安だという人でも、いつも使用している固形石鹸から作ることもできるので安心ですね。

MP石鹸

MP石鹸は、市販のMP石鹸用ソープベースを使います。作り方はとても簡単です。細かくカットしたソープベースを計量カップなどに入れ、しっかりと溶けるまで電子レンジや湯煎を使います。精油を入れ、ガラス棒でしっかりとかき混ぜます。

オイルを塗った型に流し込むと2~3時間で固まります。石鹸の型から外し、風通しの良いところで3~4日乾燥させれば完成です。

苛性ソーダの代用となるものもある

手作り石鹸の材料と言われている苛性ソーダですが、取り扱いに注意が必要なので、できれば違うもので代用したい!そんな場合は、何で代用できるのでしょうか。

・重曹

重曹を分解した炭酸ナトリウムなら苛性ソーダの代用になります。重曹と米ぬかを使うことで手作り石鹸が作れます。

・灰

苛性ソーダの代わりに灰を使うことができます。雑草などに含まれるサポニンは、水と振り混ぜたりすること泡立つ性質があるので、これを灰にして代用できます。

昔の洗浄はどうしていた?

今ではたくさんの種類の石鹸が売られていますが、昔はどうやって洗っていたのでしょうか。」最も原始的な洗濯方法は、川や泉などでたたいたり踏んだりという極めて原始的な方法を取っていました。

一般庶民が石鹸を使うようになったのは明治以降

日本では昔、サポニンが含まれる木の実やさやなどや、アルカリ性の灰汁などを使って洗濯をしていました。戦国時代にポルトガルから石鹸が伝わりましたが、当時はぜいたく品でした。

1873年に初めて国産の石鹸が販売されましたが、品質はあまりよくなかったようです。

そして、1890年には国内初のブランド石鹸が発売されました。当時はまだ非常に高価なものでしたが、徐々に価格も下がり明治以降には庶民の手の届くものになりました。

天然の成分を利用して手洗いや食器洗いに使用していた

天然の植物の灰汁、米ぬかや米のとぎ汁、ムクロジの果皮などの煮汁を利用して、手洗いや食器洗いなどに使用していました。

灰汁(アク)

灰汁(アク)は、紀元前から使われていた最古の洗剤です。

日本でも洗濯のときに木灰の灰汁が古くから使われていました。江戸時代の頃には、灰を桶の水に入れ底の栓口から灰汁が出るように工夫された灰汁桶が置かれ、これを使って手洗いをしていたようです。

サポニン

サポニンは、サポゲニンと糖から構成されていて、サボンソウをはじめさまざまな植物に含まれています。サポニンは、水に混ぜると溶解し、振り混ぜたりすることで石鹸のように泡立つ性質を持っています。

しかし、サポニンは、界面活性作用があるので細胞膜を破壊する性質も持ち合わせています。

高分子コロイド物質

小麦粉、卵白、麺などのゆで汁には、高分子コロイド物質が含まれています。高分子コロイド物質は、汚れと結合することでその汚れを取り除くことができます。

古代では、洗髪などによく使われ、浮世絵でもその洗髪姿が女性美のひとつとされ今に伝えられています。

苛性ソーダを使わない「灰」を使った石鹸の作り方

苛性ソーダは、なんだか取り扱いが難しそうとか、肌に使っても大丈夫なの?と心配になる人もいるかもしれません。できれば、苛性ソーダを使わないで石鹸作りをしたいという人には、「灰」を使った手作り石鹸をおすすめします。

材料

石鹸のベースになる油脂(パーム油やココナッツ油)、灰(草木、根の強いタンポポなどの雑草)、アルコールなどを用意しましょう。

道具

手袋、マスク、ゴーグル、エプロン、長袖・長ズボン着用、雑草を燃やすときの容器、ブレンダー(透明感が欲しいとき)、ホットプレートかコンロ、鍋、ボウル、ガーゼなど、攪拌機か泡立て器、石鹸を入れる型などです。

手順

1.雑草などを使って燃やすことで灰を作ります。
2.1の灰に熱湯を注ぎ一晩寝かせます。
3.ガーゼなどで2をろ過し、灰汁を取り出します。
4.油脂にゆっくりと灰汁を混ぜていきます。この時アルコールを加えたり、高温にしたりすることで、より早く鹸化がすすみます。
5.石鹸用の型に4を流し込み、固まるまでしばらく待ちます。固まったことが確認できれば、好みのサイズに切り分け、十分に乾燥させることで灰を使った手作り石鹸の完成です。
※pHの確認を忘れないでください。

まとめ自然安心できる手作り石鹸!灰を使った昔ながらの石鹸の作り方

手作り石鹸を作るときには、主に苛性ソーダを使いますが、取り扱いに注意が必要なので、他の物で代用したいと思う人もいることでしょう。

苛性ソーダ以外には、重曹や灰などを代用して石鹸を作ることができます。

また、子供と一緒に石鹸を作りたいなら、グリセリンソープ(石鹸の元)を使った石鹸作りがいいでしょう。色や香りを付ければ、キラキラとした宝石のような石鹸が作れます。

まずは、簡単で作りやすい石鹸から手掛けてみてはどうでしょうか?

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