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多方面の能力が必要な空間デザイナーは、とてもやりがいのある仕事です。

イベント会場やショッピングモール、開店したての店舗などをみても、あちこちに凝った装飾やオリジナルな内装が見られますよね。それらを設計して施工を依頼し、統括するのが空間デザイナーで、仕事の大変さ、凄さがわかります。

だからこそ、やりがいがあって仕上がった時の満足も大きく、センスを磨く努力も苦ではないのでしょう。いま、センスは柔らかく、癒やしがあって、穏やかな女性的なものが好まれます。

空間デザイナーは女性に向いた仕事です。

ここでは、空間デザイナーになるための具体的な方法を紹介します。

空間デザイナーになるには

空間デザイナーになりたい人は自分なりにセンスを磨くことはもちろん、専門的な知識も必要なので美大や専門学校に通ったり、通信講座で勉強をしたり、会社に入って経験を積んだりするのが一般的です。

資格は必要ない

そもそも空間デザイナーには、これがあれば大丈夫というような資格はありません。実際の仕事の現場でも、資格をもって働いている人はあまりみられません。何よりも空間デザイナーの仕事をやるという熱意や、センスを磨きたいという意志が大切です。

関連資格を取ることによって基本的な知識や技術が身につく

とはいっても、資格を取ることで空間デザイナーに必要な基本的な知識や技術を習得でき、実際の現場で役に立つ場合もあります。

空間デザイナーになるために役立つ資格としては、「空間ディスプレーデザイナー」があります。この資格はJDP(日本デザインプランナー協会)が主催するもので、1級と2級があって誰でも受験することができます。受験のための勉強として通信講座もあって、講座を終了すると受験に有利な条件ももらえるような講座もあります。

一年のうち偶数月に開催されていて、在宅受験で合格基準は70%以上ということで、比較的受験しやすい試験です。

経験がないうちは資格があれば就職に有利な場合も

空間デザイナーとしては経験を積むことが一番大切です。

ですが、最初の段階で空間ディスプレーデザイナーのような資格を持っていると、ディスプレーの基本的な知識をもっている証明として就職に有利になることもあります。

まずは勤務先で経験を積みながらスキルアップ

とにかく空間デザインの現場で経験を積んでスキルを磨くことです。そのために就職活動をして、自分に向いた職場(ジャンル)を見つけることが必要ですね。

空間デザインの実績を作れば独立も可能

デザイナーとして独立することが夢の人は多いです。経験を積んで実績を作っていけば、独立も夢ではなくなります。

空間デザイナーの活動

空間デザイナーとしては、デザイン事務所や設計事務所、アパレルメーカーなど空間デザインが必要な企業に応募して就職するのが一般的です。

仕事の一環として空間をデザインしている人が多い

空間デザイナーとしての仕事は多岐にわたるので、建築の仕事の一環、インテリアの仕事の一環といったぐあいに職業のなかの一つの仕事としてやっている場合も多いです。

勤務先はさまざま

勤務先は次のようにたくさんあります。空間デザイナーといっても、屋内や屋外、商業施設やイベント会場、個人宅のリフォームなど企業によって取り扱うジャンルが違うので、自分に向いた職種を調べて応募するようにします。

空間デザイナーとしての勤務先は、大きくわけると2通りあります。ひとつは、企業に就職して社内のデザイナーになること。もうひとつは、デザイン事務所に就職することです。企業に就職する場合は、どういうジャンルの空間デザインをやりたいか、希望をはっきり伝えることが大切で、自分の希望に応じた企業を慎重に選びます。

・インハウス

外部に委託せずに自社で業務を行うこと。企業の専属の空間デザイナーになることです。インハウスデザイナーといわれています。安定しているので、落ち着いて仕事ができて経験を積めるのはメリットです。ですが、外部から依頼を受けて仕事をするデザイン事務所とはちがって、メーカーで店舗の空間デザインなど、仕事内容は限定的になってしまうことが多いです。また、上司から急な仕事内容の変更やスケジュールの変更も多く、スケジュールの管理が大変なこともあります。

・建築会社

建築会社に就職する場合は、パソコンを使って図面を描くCADの知識が必要です。そういう資格をもっていると有利です。また、デザイナーだけではなく建築士の資格をもっている人も多いです。

・住宅メーカー

新築が伸び悩んでいる住宅メーカーでは、リフォームがこれからの目玉商品になりつつあります。それぞれのライフスタイルに合ったリフォームを提案するためには、空間デザイナーやインテリアコーディネーターの提案が欠かせません。住宅メーカーに就職を希望するならインテリアの知識があると有利で、インテリアコーディネーターの資格などがあれば、なおいいでしょう。

・設計事務所・内装設計事務所

設計事務所や内装設計事務所が勤務先の場合、手がけることが多いジャンルはホテルや店舗です。仕事内容が大がかりなので向き不向きがあります。

・不動産会社

不動産会社では「企画・開発」部門に空間デザイナーが関わります。ビルやマンション、分譲住宅などの企画・開発で空間をどういうふうに演出するか、クライアントとの話し合いから企画書の作成、竣工、引き渡しまで関わります。

・デザイン事務所→多様な案件を取り扱う

企業の中のデザイナーではないので、扱うジャンルは多様です。センスが認められれば大型案件で指名がくるかもしれません。独立開業への可能性もインハウスデザイナーよりも大きいです。企業の面接では一般的な能力やデザイン力などの他に、コミュニケーション能力も判断材料になります。また、どういう仕事をしたいか、具体的に聞かれることも多いので、ビジョンを明確にしておくことも必要です。

フリーランス

多様な仕事に関われるのが、企業に属さないフリーランスの良さです。2つの方法があります。

ひとつは、美大や専門学校を出てフリーランスになる方法です。もうひとつは、企業に就職して実績を積んだ後にフリーランスになる方法です。空間デザイナーは仕事内容が多岐にわたることもあって、企業に就職してからフリーランスになる場合が多いです。

人脈づくりが大切で、コンペに参加して賞をねらったり、勉強会に参加してアピールしたり、先生や卒業生などのコネクションを利用したりして人脈を広げます。

空間デザイナーに必要な資質

空間デザイナーの仕事の開始から終了までの内容をみながら、必要とされる資質をみていきましょう。

空間センス・色彩センス

空間デザインの依頼を受けると、依頼主から内装のイメージや予算、完成の時期までの要望を聞いてデザイン案を作成します。

この時、空間デザイナーは自分の空間センスや色彩センスを駆使して、依頼主が喜んでくれるような空間づくりのプランを盛り込みます。

高いコミュニケーション能力

デザイン案が作成できたら依頼主へプレゼンテーションを行って、納得して喜んでもらえるかどうかにもコミュニケーション能力が大切です。

施工が始まると、施工業者とのコミュニケーションも必要になってきます。

プランニング能力

提案が通ったら、施工業者に仕事を依頼します。施工が終了するまでのプランづくりだけではなく、ミスが起きないようなプランニング能力も必要です。

スケジュール管理能力

いろいろな業者が関わる仕事なので、スケジュールの管理は必須です。施工がスタートしたら現場にもできるだけ行くようにして、進行の確認などを行います。

スケジュールが遅れていたり、イメージと違っていないかチェックします。

フットワークの軽さ、体力

施工がスタートすると、今度はフットワークの軽さや体力が要求されます。現場にすぐ飛んでいけるフトワークの軽さや、徹夜でも乗り切れる体力が必要になってきます。

空間に対する好奇心が強くてアイデアが豊富

まずは、空間づくりが好きなことが絶対条件です。好きでないと続けられない仕事でもあります。より魅力的な空間づくりや人に喜んでもらえる空間づくりを目的に、好奇心が強くてアイデアが豊富なことも大切でしょう。

まとめ空間デザイナーになるには何が必要?資格から実績づくりまでレクチャー

空間デザイナーという仕事は資格がいらないかわりに、いろいろな資質や高いセンスが必要な大変な仕事です。

ですが、完成して依頼主が喜んでくれた時の喜びは相当なものです。

空間デザイナーの方が「徹夜して仕上げた時の朝焼けの美しさは感動もの」と言っていましたが、まさしくその通りの達成感がある、やりがいのある仕事でもあります。

女性もインハウス空間デザイナーやフリーランスでたくさん働いています。

センスが磨ける、知識が増える、いろいろな業種の人と知り合える、素晴らしい仕事が空間デザイナーです。

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