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みなさんはレストランやホテルなどに入ったとき、とても落ち着いたり、逆にワクワクドキドキしたり、心がときめいたりしたことがありませんか?

一歩足を踏み入れただけで、全く違う空間を作り上げる「空間デザイナー」って素敵ですよね。

空間デザイナーはあらゆる空間を、コンセプトに沿ってふさわしい内装や装飾で演出するのが仕事です。空間デザイナーは特に必要な資格はありません。

では、独学で空間デザイナーになることは可能でしょうか。独学のメリット・デメリットについてご紹介していきます。

空間デザイナーは独学で目指せるか?

空間デザイナーを目指した時、独学で目指すことができますが、いくつか注意しておきたい点があります。

独学で目指すことも不可能ではない

空間デザイナーに必要な資格はありませんから、独学で目指すことは可能です。しかし、デザインに関する基礎知識は必要です。デザインのセンス、建築系の専門知識も必要になります。

必要な知識が広範囲にわたるため本での独学だけでは厳しい

仕事で必要な知識として、まずデザインの基礎知識があります。そして、設計図の見方や書き方、照明や設備などの建築系の専門知識などがあります。また、デザインセンスや色彩センス、立体や空間をデザインする力など、本だけで独学するには広範囲にわたるため厳しいでしょう。

独自性を作り出すことも重要

独自のセンスを活かすには、基礎的な知識だけでは足りません。例えば、歴史や文化、インテリアなど基礎知識とは別で身に付けておくと、デザインの幅が広がり、独自性が出てくるでしょう。

空間デザインを独学するデメリット

続いて、空間デザインを独学で学ぶデメリットについて詳しく見ていきます。

本での勉強では質問できない

どの分野でも独学の最大のデメリットは、質問ができないことではないでしょうか。疑問に思ったこと、確認したいことが出たときに質問できないというのは大きなデメリットですね。

身につけた知識を証明できない

・資格を取得することで証明、自信にもつながる

デザイン系の専門学校を卒業していれば、説明をしなくてもどんな知識があるか容易に分かってもらえます。しかし、独学で身につけた知識については証明するものが何もありません。そんなときは、空間デザインに役立つ資格を取得することで証明できます。例えば、民間資格の「空間ディスプレイデザイナー」があります。1級と2級があり、年に6回、在宅受験となっているので受けやすい資格といえます。また、資格取得をすることによって、自信へと繋がっていくのでおすすめします。

全てを独学にするのは効率が悪い場合もある

独学の場合、必要なことと不要なことを精査しながら勉強を進めることはかなり難しいです。

・時間がかかりすぎる

何をどこまで学ぶか全て自分で決めて進めるので、時間がかかり過ぎることもあります。効率よく学ぶには、通信教育を使うのも1つの手段です。

・基礎は通信講座→応用は独学などにしたほうがよい

基礎部分を通信教育で学び、応用部分は独学などにした方がいいでしょう。

現場で使えるスキルを身につけるのが難しい

空間デザイナーはデザインをするだけが仕事じゃありません。クライアントと打ち合わせをしたり、内装業者に施工依頼をしたり、スケジュール管理などもあります。意見をまとめたりする高いコミュニケーション能力やしっかりとしたスケジューリングが必要です。

これは独学で身につけることは難しいでしょう。

空間デザイナーになるための勉強方法

では、どのような勉強方法がよいのでしょうか。空間デザイナーの勉強方法についてご紹介します。

まずは空間デザインの基礎知識を勉強

空間デザインには様々な基礎知識が必要です。

・本

デザイン、建築系の専門知識など書店やネットで探すと種類が豊富にあります。その中から自分あった本を探し、独学を進めていきます。本で独学をする場合、購入すべき本を探すことが最初の難問かもしれません。

・通信講座

通信教育は必要なことだけを学ぶことができますが、課題の提出などもあるのでスケジュール管理が必要になります。

空間デザイナーという職業について知る

店舗などの商業施設、イベントブースや公共施設、また個人宅などさまざまな空間をコンセプトに沿ってデザインする職業です。設計段階から企画に入ることもあれば、期間限定のブースの依頼やリフォームの依頼などさまざまなパターンがあります。

デザイン事務所や内装設計事務所などに所属し、外部からの依頼を受けて仕事をする場合と、企業に勤めて新製品の発表時やイベントの時など、自社に関わるものをデザインするインハウスデザイナーというかたちがあります。

また、独立してフリーで活動される方もいます。

空間デザイナーという職業に華やかなイメージがあるかもしれませんが、体力勝負な仕事でもあります。スケジュールが間に合わなければ現場で作業を手伝ったり、複数の現場を駆け回ったりもします。

勤務時間は決められた時間に働くというより、仕事に合わせて勤務時間を決めるということが多いようです。繁忙期には徹夜で作業ということもあるようです。給与面は経験やスキルで大きく左右されます。当然経験値の少ない新人は給与が低く、大きな仕事で指名されたり、賞などを受賞している人は給与も高くなります。

必須ツールの勉強

・Illustrator&Photoshop

基礎知識だけではなく、仕事で必要なツールとしてIllustrator&Photoshopがあります。事務職から転職される方のほとんどは、使用したことがないでしょう。Illustrator(イラストレーター)は製図・レイアウトのソフトで、図形・文字・画像などをレイアウトして配色したりするデザインの作業ができます。写真や画像の加工は得意ではありません。Photoshop(フォトショップ)は写真や画像の加工のソフトです。写真の色調調整や変形、加工ができます。フォトショップで写真や画像を加工し、イラストレーターで図形や文字、画像をレイアウトする必要がある空間デザイナーには必須のツールだということが分かりますね。

・CAD

CAD(キャド)は設計図面を作成するソフトです。クライアントから受け取ったCADデーターに手を加えることもあります。また、寸法に狂いが出ないように計算して、完成のイメージ図を作成します。

空間デザインに関連・役立つ知識を広げていく

・色彩

デザイナーという名のつく職業であれば、どの分野も必要な知識なのが色彩でしょう。色彩は公的資格の「色彩検定」が有名です。色の基礎、配色技法など理論の土台を学ぶことができます。

・インテリア

空間デザインは内装についての知識はもちろんですが、照明器具や家具などのインテリアに関する知識も必要です。幅広くインテリアに関する商品知識をもつことで、クライアントの要望に応えられる空間をデザインしていくことができます。難易度は高めですが「インテリアコーディネーター資格試験」というのがあるので、挑戦してみるのもいいでしょう。

・エクステリア

エクステリアは居住する建物の外壁や庭、門など外側全体を指し、商業施設であれば景観照明による時間や季節を取り入れたデザインなども含みます。造園の知識や設計・施工を進めるうえで必要な関連法規などの知識も、広げておく必要があります。

・ディスプレイ

空間デザイナーにとってはとても重要な知識と言えるでしょう。ディスプレイはメッセージ性がとても強く、空間や環境を意図した通りに作り上げ演出しなければなりません。ディスプレイに必要な商業的知識や装飾に使用する素材の知識なども役立ちます。

・建築設計

国家資格の建築士と同じようなことを学ぶ必要はありませんが、設計図の解読が出来なければなりません。また、建築構造に関する知識も必要です。

・福祉環境

高齢者や障がい者の方達に対して、住みやすい環境をつくるための知識も大切です。医療・福祉・建築について体系的に学び幅広い知識を身につけると、クライアントに適切なプランを提示できるでしょう。

まとめ空間デザイナーを目指す人が知りたい独学のメリット・デメリット

空間デザイナーは幅広い知識や、しっかりとしたスケジューリング、高いコミュニケーション能力が必要であることがわかりました。

そして、独学で学べること、学べないことも見えてきました。

スケジュールや目標等、ご自身にあった学習方法を見つけて、素敵な空間を作り出していってくださいね。

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