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建築模型を作る時は模型用の道具が必要で、使う材料も特別なものを用意しないといけないような気がします。

それが、意外なことに家にある道具でも使えて、また、家にありそうな素材を使っても建築模型はできるのです。

よく使う道具はどこにでもあるようなものですし、簡単な作りのスタディー模型では、適切なボードと道具を用意するだけで作れます。

カラーをつける建築模型の場合も、色紙で十分なこともあります。どうしても足りないものでも、安価で購入できるものも多いです。

正確な知識さえ身につけることができれば、いつでも建築模型を始めることができます。細かい作業を地道に続けることができる人なら、模型づくりが楽しくなるはずです。

基本の道具や材料、よく使う素材をじっくりみていきましょう。

建築模型の基本道具

建築模型の基本道具といわれるものは、家にあるもので間に合わせることができるものもあります。
ただし、道具は工程ごとにきっちり揃えて、使用前後はよく磨いておくなど道具に対しての気配りは必要です。職人でもある建築模型士は道具を大切にすることで、段取りよく建築模型を完成させることができます。

カッターナイフ・カッティングマット

カッターナイフを持っている人は多いでしょう。建築模型で使うカッターは細かいところでも使いやすい、先端が鋭角の30度カッターが向きます。

カッティングマットは通常のサイズで間に合う場合もありますが、大きめのものを持っているといろいろな場合にも対応できるので、A2サイズ以上のものが理想的です。

定規(模型専用のものが便利)

模型用に開発された特別な定規を使います。L型の定規で、直角が手軽にできるので便利です。縮尺1/100用(Sサイズ)、縮尺1/50用(Mサイズ)を揃えておくといいです。

ピンセット

窓の取り付けや室内の壁の内装など、細かい作業をする時に使います。先がまっすぐのものよりも先端が下方に曲がった、つるくび型の方が使いやすいです。

これらの道具の他に、接着剤としてスチボンドは必需品です。スチスプレーや三角スケールもあると便利です。三角スケールとは設計図を作る時の物差しで、L型ではなく縮尺されたまっすぐな定規です。

使いたい縮尺を選んで寸法を測って設計図を描いたり、逆に設計図から寸法を読み取れることができたりする便利なスケールです。

最初に道具を購入する場合は、ひとつひとつ購入するよりもセットになっているものを購入すると便利ですし、割引になっていることも多いので、結局は安上がりになります。

建築模型の材料

基本の道具を揃えたら、次に揃えるのは材料です。

製作材料

・スチレンボード、木材などの素材

スチレンボードや木材などの材料があります。スチレンボードは建築模型には絶対、必要な材料です。ミニチュアから大型模型まで対応できる建築模型の材料としては最適なものです。木材としてはシナ材、桧材、バルサ材などがあります。木製パネルは模型の土台として使えます。

その他には、紙類としてスチレンペーパーやケント紙、厚紙、ボール紙も使えます。アクリル棒やプラ棒は使い方がいろいろあるので、揃えておくと便利です。透明タイプのアクリル棒やアクリル板で、ガラス張りのビルなど大型の模型を作ることができます。プラ棒はスチロール樹脂で作られていて、丸棒や角棒があって柱の制作や補強に向きます。

接着剤

・スチボンド、スプレーボンドなど

スチレンボードやスチレンペーパーの模型作りにピッタリな接着剤がスチボンドです。スプレーボンドもあると便利です。

・マスキングテープ(仮止め用)

窓のパーツの仮止め用など、接着の補助に使われます。便利なので使用頻度は多いです。

・Gクリア

細かい部材を接着したり、接着面が小さいものを接着する時に役に立つ接着剤です。素材を問わず接着できますが、空気に触れると乾燥したり、固形化したりする性質なので、扱いや使い方には気をつけます。

カラー材料

・色紙、カラーパウダーなど

カラーをつけるものとしては、色紙、カラーパウダー、カラースプレーなどがあります。スチレンペーパーやスチレンボードの表面に色紙を貼り付けたり、カラーパウダーを使ったりすると色が映えて綺麗な仕上がりになります。

カラーパウダーとはアクリルリキッドに溶かして使うもので、3Dネイルアートにも使われているものです。幅広いカラーに対応できます。アクリル樹脂塗料カラースプレーは、スチレンボードの上に吹きつけても溶けることがなく着色できるので役立ちます。

建築模型でよく使われる素材

建築模型で使われる材料のなかでも、次のものはよく使われるものです。

スチレンボード(最もよく使われる)

スチレンとはスチロールのことです。おなじみの「発泡スチロール」とは「発泡スチレン」のことです。スチレンは天然樹脂を原料としたもので、加工しやすく軽量で断熱性にも優れているので生活上のあらゆるものに使われています。

スチレンボードは、スチレンでできた板の両面に白の上質紙を貼り付けたものです。表面がなめらかなのでカッターでも切りやすく、地面や壁、屋根、階段など幅広く使われています。

厚さは1~5mm、7mm、10mmまであり、パーツに応じた厚さにすることで現実味が増します。

紙類

・スチレンペーパー

スチレン製の板をスチレンペーパーといいます。スチレンペーパーの両面に白の上質紙を貼り付けたものがスチレンボードです。

・ボード紙

安価で購入できる紙素材です。表面がザラザラしていて土の触感があって、灰色のボード紙は重ねて使うと地形づくりに最適です。

・ケント紙

折り曲げて使えるので、いろいろな使い方ができます。

木材

桧はひっぱり強く、粘り強いので建築模型に適しています。バルサ材は軽く柔らかく加工がしやすいのがメリットで、最もよく使われる木材です。

シナ材はバルサ材よりも高価ですが、木目が細かく柔らかな素材なので仕上がりが綺麗になります。

スタイロフォーム

建築模型のひとつの種類であるボリューム模型を作る時や地形の表現にはよく使われます。

ミュージアムボード

高級感をだせる素材です。黒のミュージアムボードがよく使われて、黒っぽくシャレた雰囲気の模型づくりには最適です。スチレンボードよりも固い素材なので、細かく切断をしていると手が疲れることもあります。小型の建築模型に向きます。

アクリル

出来上がりは非常に美しいですが、切るのにレーザーカッターが必要になります。

レーザーカターは高価なものなので、コンペに出す作品や、公共施設のモデルとしての建築模型を作る場合などに限られてきます。豪華さを演出できます。アクリルの模型は紙製の模型よりも高級感がでます。

コルク

コルクの色と質感は地形づくりに適しています。いろいろな厚さがあるので使いやすいです。高低差があるコンタ模型に適しています。

まとめ建築模型はどんな道具や材料を使うの?

基本の道具や使う素材について

建築模型というと細かくて難しいイメージがあったのではありませんか。基本になる道具をみると、カッターナイフやL型定規、ピンセットなどは家にあるものでも間に合わせることができます。

慣れてきて自分が使いやすい、こだわりの道具を購入する時は高価なものもありますが、最初はあまり元手をかけずに建築模型を始めることができます。

趣味としてはかなり面白いですし、通信講座で勉強して修了証をもらうと外注スタッフとして登録できるコースもあります。

建築模型士は達成感が大きく、やりがいのある仕事のひとつです。手作業が好きな人は、建築模型づくりを始めてみてはいかがでしょうか。

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