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建築模型士とは、建築物の図面に従って模型を作る専門家です。実際には、建物以外の家電製品の模型や、橋やトンネルなどの土木建築関係の模型を作ることもあります。

建築模型作家とか建築模型アーティストといわれることもあります。細かい作業が好きで工作が好きで、プラモデルを作っていると時間を忘れる人っていますよね。

そういう人は建築模型士に向いています。職業として目指すのもいいですね。建築模型士としての、設計事務所などでの具体的な仕事としては、次のような流れになります。

依頼主から仕事を依頼されると、サンプルを制作して打ち合せをします。依頼主の許可が得られたら、本制作にとりかかります。

その後も依頼主との話し合いをしながら仕上げていって、依頼主に承認してもらってから納品です。建築模型士の仕事は向く人と向かない人があります。

ここでは建築模型士に向いている人や、建築模型士になるための方法をご紹介します。

建築模型制作の特徴

実際に、仕事として建築模型の制作とは、どんなものなのでしょうか。特徴をみていきましょう。

図面を正確に読み取り、模型で表現する

建築士になるわけではありませんが、図面を正確に読みとることができたり、建築についての基本的な知識は絶対、必要です。模型で表現する時にも、屋根と外壁のつながりをどうするのか、窓やドアがどのように設置されるのかなど、模型づくりでも必要な知識をもっている必要があります。

精密なものでは美しさが求められ、色の表現にも難しさがある

例えば、建築模型の色味というような作業でも依頼主とのイメージと違うことが多く、何度も話し合いを重ねる必要があります。形でも、実際に使う素材と違うと出来上がりの美しさがわかりにくいこともあります。逆に、模型で使った色が実際の建築物に反映されることもあります。

細かく時間を要する作業

単純な作業や細かい作業が多く、地道に続けることが必要です。数日で出来上がるものもあれば、1ヶ月以上かかる場合もあります。

納期までに間に合わせる

特に、フリーランスで仕事をしている人は、納期までに間に合わせるために徹夜の場合も多いです。スケジュールを管理する能力も必要です。

ものによってスピード重視だったり、精度重視だったりする

建築模型にはいろいろな種類があるので、目的によって簡易なものや精密なものまで多様なものがあります。個人の住宅の模型では図面に基づいたサイズが重視され、綺麗さも求められます。検討するために作るスタディ模型は、形状を変更するなども多いので簡易的な模型が多く、精度よりもスピード重視になります。

完成模型は、実際の建物の縮尺に従って、建物の敷地やエントランスなど細部にまでこだわるものです。精度と美しさの両方が求められます。

建築模型士・建築模型アーティストになるには

それでは、建築模型士や建築模型アーティストになるにはどうしたらいいのでしょうか。

資格は必要ない

建築模型士になるための国家資格はありません。通信講座を終了したらもらえる民間の資格は、建築模型への最低限の知識をもっている証明にはなります。

図面を読むための基礎的な知識は必要

図面を読んで模型をこしらえるので、図面を正確に読み取るための知識が必要です。図面を読むためには図面記号や表現方法、正面図、平面図、側面図がある第三角法も知っている必要があります。

通信講座でも学べますが、設計事務所などでの経験があると身につくことができます。

設計事務所やハウスメーカーに勤務しながら知識を習得する

設計事務所やハウスメーカーなどに就職して、実際の現場で経験や知識を重ねるのが一般的で、技術の習得のためには一番の近道です。

未経験から建築模型士を目指す、副業にしたい場合は勉強が必要

未経験や、副業としてフリーランスを目指す人は通信講座などで勉強する方法があります。日本デザインプランナー協会の「実践建築模型認定試験1級、2級」や日本インストラクター技術協会の「建築模型技工士インストラクター」の資格を取得できる通信講座もあります。

資格を取得することで証明になる

資格を取得すると、こんなことができる可能性が生まれます。

・自宅やカルチャースクールで模型教室を開く
・自分で作った建築模型を販売できる
・外注登録者になって模型制作の依頼を受けることができる

建築模型制作の一定以上のスキルがあるとみなされて、企業に就職や仕事の斡旋などに役立つこともあります。

3DCADやCGの技術も持っていた方がよい

今後の建築模型は3DCADやCGを抜きに語れません。3DCADの普及もかなり速く進んでいるので、人の手で作る建築模型の仕事は減っていくことも考えられます。

安定している建築士の資格をもつことは難しいですが、それよりはなじみやすいCADやCGの技術を身につけておくと、これからの仕事の場では役に立つでしょう。

建築模型士に向いている人

建築模型は細かい仕事で、いろいろなパーツを組み合わせていく仕事です。向いている人は建築に興味があって、かつ細かい手作業が好きで地道に続けていける人です。
具体的には次のようなことがあげられています。

手先の器用さ

まず、細かい仕事でも苦にならず綺麗に仕上げることができる、手先の器用さは絶対、必要です。丁寧にやろうという気持ちも大切ですね。

集中力の高さ

納期が決まっているので、何時間も集中して取り組む集中力の高さも必要です。

プラモデル製作や工作などの組み立て、塗装が得意

模型づくりが好きでないと続けられません。プラモデル製作や工作、塗装も綺麗にできる人が向きます。

建築関係の基礎的な知識をもっている

CADが駆使できたり、図面を正確に読めるたりする、建築関係の基礎的な知識が身についていることが大切です。

建築業界で働いていた人や、大学や専門学校で建築を勉強した人は有利です。

アイデアが豊富

模型制作に決まった方法や正解はない、といわれています。素材を変えると効率がアップしたり、いい表現の仕方が見つかったりすることもあります。

柔軟な考えをもっていてアイデアが豊富な人が向きます。

スピードと精密さの両方に対応できる

依頼主へのプレゼンテーション用の簡易模型なら、完成までのスピードが要求されます。

また、完成模型には精密さと美しさが求められます。目的に応じて両方に対応できる柔軟性もあるといいです。

まとめ建築模型士になりたいならどうすればいい?

向いている人や資格について

プラモデルや模型づくりが好きな人なら、出来上がった時の達成感は十分、知っていますね。
1人で組み立てて完成した時の達成感は相当なものでしょう。建築模型士になって依頼主が喜んでくれるような建築模型が作れたら、その達成感はさらに増します。

ただ、建築模型士を専門とする求人は多くないのが現状です。CGやVRなどが発達して、建築模型を必要とすることが減ってきているからです。

とはいっても、一度、達成感を味わうと、建築模型がますます好きになってどんどん上達していくものでもあります。

建築模型士になりたかったら、まずは、設計事務所などで経験と知識を積みましょう。同時に、通信講座などで建築模型について勉強すれば、資格をもった建築模型士としてフリーランスも目指せるでしょう。

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