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あなたは「デッサン」と聞いて何を思い浮かべますか?

真っ白い立方体やギリシャ神話のような石膏像をイメージしたり、白い画用紙に鉛筆を使って何度も描いたり消したりしながら、ふと手を見ると擦れて真っ黒にしていたのを思い出すといったかたもいるでしょう。

描くのは好きだけど、デッサンは苦手という人は結構多いかもしれませんね。

練習すれば確実に上達するのがデッサンです。なぜ今更デッサンなの?と思うかもしれませんが、絵を描く上ではとても重要な役割があるのです。

ここでは、デッサンの意味と学ぶ目的について詳しくご紹介しましょう。

デッサンとは?

デッサンとは何か?ということを改めて聞かれると少し説明しづらいという人もいるかもしれません。
絵を描くときに、鉛筆や木炭を使ってデッサンすることが多いです。学生の頃は、美術の時間にデッサンをしたという人がほとんどといえます。
デッサンの語源から日本でのデッサンのイメージなど詳しく見ていきましょう。

フランス語で、「素描」「下絵」「輪郭(線)」など

デッサンとは、実は英語ではなくフランス語で「dessin」と書きます。絵画が盛んだったフランスの言葉だと聞くとなるほどと思ってしまうのは私だけでしょうか。

また、ラテン語の「designare」(線を引く)が語源だとされています。

英語ではドローイング(drawing)、日本語では素描(そびょう)がデッサンにあたる言葉とされています。

物体の形体、明暗などを画面上に表現する

デッサンという手法を用いて、描こうとする物体の形体、明暗などを紙の画面上に表現していきます。

ただ書き写すだけですが、私たちの目で見て鉛筆などで書き写すのは容易な事ではありません。デッサンを行うには、洞察力と繰り返し行う練習が必要になります。

主にペンや鉛筆、コンテなどで描かれる

一般的にデッサンをするときには、ペンや鉛筆、コンテなどを使うことが多いが、他にも木炭やパステルなどを使うこともあります。これらを用いて、輪郭線を描いていき目の前にある対象物の特徴をつかむことが主な目的とされています。

日本でのデッサンのイメージ

日本でのデッサンのイメージは、白と黒のモノトーンで描かれた写実的な絵や絵を描くための練習や訓練ということが多いです。

白黒の写実的な絵

デッサンは、白の画用紙などの上に黒の鉛筆などで描いていきます。デッサンの時点では他の色は入れません。そのため、モノトーンの白と黒だけの写実的な絵になります。

絵を描く訓練のためにやるもの

デッサンは、基礎となる大切なもので絵を描く訓練のためにやるものです。デッサンで仕上げる場合もデッサンを基に色を塗る場合も、デッサンが狂っていたらいい絵にはならないでしょう。

また、良いデッサンを描くことも必要ですが、絵を描くことに必要な観察力や構成力なども同時に養うことができます。

デッサンをする意味

絵を描く上で、デッサンをする意味とは何なのでしょうか。それは、大きく分けて2つあります。
対象物を観察して正確に描写することとモチーフの本質まで捉えることです。
つまり、デッサンをするのは、絵が描けるようになるためなのです。そして、絵が上手く描けるようになるためには、毎日コツコツとたくさん絵(デッサン)を描くことです。

構造やバランスを捉える

絵を描く上で、構造やバランスを正確に捉えることはとても大切です。対象物を立体的に描いていくためには構造をしっかりと把握していなければいけません。

例えば、自分の描く位置から見えていない所を間違ったバランスで描いてしまったら、後でよく見るとアンバランスで安定していないものを描いているということになるかもしれません。

さまざまな角度から観察と分析を繰り返すことに繋がる

デッサンをするときは、対象物をさまざまな角度から観察しましょう。何も考えずに描き始めるのではなく、まずは対象物を細かく分析してみましょう。

素材やライン、他との位置関係などじっくりと考えて正しい描写をしていきましょう。

また、デッサンを繰り返し行うことで、初めのうちは気付かなかった陰影などがだんだん見えてきたり、以前に描いた線の間違いに気付いたりして上達していきます。

もし、自分で気づかない場合は、誰かに指摘してもらうのもいい方法ですよ。

モチーフが抱える背景までイメージする

モチーフが抱える背景までイメージする

イメージしながらデッサンすることで独自の作品に仕上がる

例えば、絵を描くときに花瓶に生けた花を描くことがありますが、花びらに隠れた花瓶や茎など見えていない部分も当然あるでしょう。

そんな場合でも、不自然にならないようにイメージしながら描きすすめていきます。

デッサンを学ぶ目的

デッサンを学ぶ目的はさまざまで、芸術関係の進学や仕事のため、あるいは趣味で絵や漫画を描きたいなどがあります。
いずれの場合も、デッサンや絵などを上手に描くために基礎となるデッサン力が必要であるといえるでしょう。

美大・芸大の進学のため

美大・芸大などに進学しようと思ったら、基礎となるデッサンは必ず必要です。入試だけでなくその後もずっと必須なのがデッサン力になります。

仕事に活かすため

仕事としてデッサンが必要になるのは、デザインやイラストなど絵を扱う職種などについたときです。仕事にするのならしっかりとデッサンができるのは当たり前で基礎的なことだと言えるでしょう。

逆に言えば、確かなデッサン力があれば自ら描いたものがより自然に表現できます。そのため、仕事としての作品が高いデッサン力から魅力のある作品に繋がり、多くの人の支持を得ることができるでしょう。

デザイン、イラスト、漫画、アニメーション制作などのため

デッサン力を活かした仕事といえば、デザイン、イラスト、漫画、アニメーション制作などさまざまなものがあります。

分かりやすく漫画を例に挙げると、全ての登場人物や背景など多くの物を描きます。

その中でも人物を描く上で、デザインはとても重要な役目を果たしています。人間の肉付きや骨格、バランスなど、不自然な所があれば当然読者に分かってしまいます。

趣味の絵画に生かしたい、知識を深めるため

仕事ではなく、絵を描くのが好きだからと趣味で絵画を描くときにもデッサンができるとスムーズに描くことができます。絵画教室なら先生に教わりながら、仲間とともに技術や知識を深め楽しみながら絵を描くことができます。

美術教育で重視される理由

美術教育でデッサンが重視されるのは、一般的で汎用性のある教育になる、将来個別の職業につくことを前提とするなどの理由があげられます。
また、デッサンをすることで、美術に欠かせない基礎的な描写力と構成力を身に付けるのに役立ちます。

一般的で汎用性のある教育になるから

デッサンをするときは、描こうとするモチーフをよく観察しないと描けません。観察することで養われる洞察力は、一般的な日常生活でも役立つことでしょう。

デッサンでは、モチーフである立方体やテーブルに置かれた花や食べ物などが主ですが、日常生活では全てがモチーフになりえるというところでしょうか。

将来個別の職業につくことを前提としている

デッサン力が活かされる職業は美術関係だけとは限りませんが、将来的に美術や芸術関係の仕事につくのならしっかりと練習を重ねておいた方がいいでしょう。

まとめ基礎から学ぼう!デッサンの意味と学ぶ目的について

デッサンの意味とは、繰り返し描くことで絵が描けるようになるということです。毎日のデッサン積み重ねで自分の納得のできる絵に近づけることができます。

デッサンをするときは、対象物をさまざまな角度から観察し細かく分析してみることが大切です。

素材やライン、他との位置関係など正しい描写をすることでデッサンや絵が上達していくことでしょう。

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