まずは、美容専門学校に通う方法です。
ネイリストになるために、専門学校卒業は必須ではありません。
美容専門学校に通うメリットは、美容に関する知識を総合的に学べる点です。
学校にもよりますが、ネイルに特化したコースのほかにも、エステティシャンやスタイリストなどさまざまなコースがあり、途中で進路を変更することもできます。
また、就職サポートを受けられることも。
しかし、美容専門学校に通うとなると、高額な学費と長期間の在学が必要になるため、その点がデメリットといえるでしょう。
美容全般に関する知識を学びたい方におすすめです。
次は、ネイルスクールに通う方法です。
ネイルスクールでは、ネイルに特化した知識や技術を習得でき、プロのもとで学べる点が大きな魅力です。
さらに、専門学校に比べ、費用を抑えながら短期間で効率的に学べます。
スクールにもよりますが、自分のライフスタイルに合わせて講義を受けられ、時間の融通がききやすいため、働いている方や大学に通っている方でも利用しやすいでしょう。
しかしネイルスクールでは、ネイル以外の知識や技術は基本学べないため、他の分野の学習はできません。
また、スクールによって講義の内容や指導・技術の質にばらつきがあることも。
空いた時間を利用して、直接プロの講師に講義や指導をしてもらいたい方におすすめです。
最後は、通信講座や独学で知識を深め、ネイリスト資格を取得する方法です。
すべて独学でネイルの知識を深めるのは、そう簡単なことではありません。
モチベーションの維持や、計画性をもった学習が必要となるからです。
効率的に学習を進めたい場合は、通信講座を利用した資格取得がおすすめです。
美容専門学校やネイルスクールに通うよりも費用がかからず、自宅で学習を進められます。
ですが、実際に技術の習得や講師による直接指導は受けられないため、あくまで知識向上を目的としています。
そのため、技術や技能はネイルサロンで働きながら習得する必要があります。
まずは資格を通じて知識を深め、その後ネイルサロンで働きながら技術の習得を目指す流れがよいのではないでしょうか。
自宅にて自分のペースで学習を進めながら知識を身につけたい方におすすめです。
ネイリスト資格は、ネイルサロンなどへの就職の際に役立ちます。
ネイルサロンの応募条件として、「資格取得」を定めているサロンもあります。
その場合、資格を取得していないことで希望のネイルサロンに就職できないことも。
そうなると、もったいないですよね。
資格を取得していることで、就職先の選択肢が広がることでしょう。
そして、資格を所有していることは、専門知識があることの証明になります。
人気のネイルサロンに就職したい場合などは、他者との差別化を図れるため、採用のチャンスを逃さずに済むかもしれません。
就職先の選択肢を広げたい、希望するネイルサロンで働きたいと考えている方は、資格取得をおすすめします。
ネイリスト資格を取得していることで、施術技術が向上し、結果として顧客満足度を高められることにつながります。
専門知識の有無や習得している技術の質によって、ネイルの仕上がりも変わってきます。
より多くの知識を習得していることで、流行を取り入れたバラエティー豊かなネイルデザインの提案ができ、お客様の満足度アップを期待できるのではないでしょうか。
一回の施術でお客様に気に入ってもらえれば、次の指名獲得のチャンスが得られるかもしれません。
さらに資格保有者は、お客様の信頼と安心にもつながります。
すでにネイリストとして活動している方で、さらなるスキルアップを目指したい方にも、資格取得はおすすめです。
ネイリスト資格は、仕事のキャリアアップにも活用できます。
ある程度ネイリストとしての経験を積んだのち、自分のサロンを開業することが可能です。
さらに、ネイル講師や美容メーカーの就職など、その後の選択肢が増えることでしょう。
また、ネイルに関しての知識や技術のスキルアップによって評価され、給与アップも狙えるかもしれません。
給与がアップすれば、モチベーションアップにもつながります。
ネイリストとして自分のお店を開業したい方や、仕事でのキャリアアップを目指している方は、ネイリスト資格に挑戦してみてはいかがでしょうか。
受験資格 | 特になし |
---|---|
受験料 | 1万円(税込) |
受験申請 | インターネット |
受験方法 | 在宅 |
試験日程 | 偶数月開催予定 |
合格実績 | 70%以上 |
出典:日本デザインプランナー協会/ネイルデザイナー |
ネイルデザイナー認定試験は、日本デザインプランナー協会(JDP)が主催しています。
爪や皮膚のなどの人体の構造や衛生管理、ネイルアートに関する知識・技術を持ち合わせた人に与えられる資格です。
ネイルデザイナー認定試験では、以下の知識が必要です。
・ネイル技術体系
・ネイルケアの手順
・イクステンション
・リペア
・ネイルアート&色彩論理
ネイルデザイナーは、ネイリストとしてネイルサロンで働きたい方や、独立して自分のネイルサロンを開業したい方にもおすすめの資格です。
受験資格 | 特になし |
---|---|
受験料 | 1万円(税込) |
受験申請 | インターネット |
受験方法 | 在宅 |
試験日程 | 偶数月開催予定 |
合格実績 | 70%以上 |
出典:日本インストラクター技術協会/ネイルアーティスト |
ネイルアーティスト資格検定は、日本インストラクター技術協会(JIA)が主催しています。
爪に関しての知識、ネイルケア・リペアに対しての知識が、実用レベルにまで達した方が認定される資格です。
ネイルアーティスト資格検定では、以下の知識が必要です。
・爪、皮膚、人体の構造
・感染と免疫
・皮膚と爪の異常と病気
・消毒と衛生管理
・ネイリスト・ネイルアートの道具
・マニキュアの歴史
・化粧品学
・接客・マナー
ネイルアーティストは、個人でネイルを楽しむだけではなく、仕事にも活かせます。
また、講師活動も行えるため、自宅でネイル教室を開くことも可能です。
ネイリスト技能検定は、1・2・3級に分かれています。
3級から順番に合格する必要があるため、今回はネイリスト技能検定3級をご紹介します。
受験資格 | 義務教育を修了した者 |
---|---|
受験料 | 6,800円(税込) |
受験申請 | インターネット・郵送 |
受験方法 | 会場 |
試験内容 | 筆記・実技 |
試験日程 | 不定期 ※ホームページにて要確認 |
出典:公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター/ネイリスト技能検定3級 |
ネイリスト技能検定試験は、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が主催しています。
正しいネイル技術と知識の向上を目的とした、実践に役立つ検定試験です。
ネイリスト技能検定3級の試験では、以下の知識が必要です。
【筆記試験】
・衛生と消毒
・爪の構造(皮膚科学)
・爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)
・ネイルケアの手順
【実技試験】
・ネイルケア
・カラーリング
・ネイルアート
ネイリスト技能検定では、ネイルに関する知識はもちろん実践的な技術も身につき、ネイリストとして働くために習得すべき内容を網羅できます。
JNAジェルネイル技能検定は、初級・中級・上級の3つに分けられています。
初級から順番に合格する必要があるため、今回はJNAジェルネイル技能検定初級をご紹介します。
受験資格 | 義務教育を修了した者 |
---|---|
受験料 | 9,900円(税込) |
受験申請 | インターネット |
受験方法 | 会場 |
試験内容 | 筆記・実技 |
試験日程 | 不定期 ※ホームページにて要確認 |
合格実績 | 80%以上 |
出典:NPO法人日本ネイリスト協会/JNAジェルネイル技能検定初級 |
JNAジェルネイル技能検定試験は、NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が主催しています。
初級はネイルケアのベーシックマスターに加え、ジェルネイルの施術に必要な基礎的知識と技術の習得を目的としています。
JNAジェルネイル技能検定初級の試験では、以下の知識が必要です。
【筆記試験】
・ネイルに関する基礎知識
・衛生と消毒
・爪の構造(皮膚科学)
・爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)
・ネイルケア・ジェルネイルの手順
【実技試験】
・ネイルケア
・ポリッシュカラーリング
・ジェルカラーリング、ジェルアート
JNAジェルネイル技能検定は、プロフェッショナルの証となるため、検定を取得することでネイルサロンなどの就職に有利となるでしょう。
A級 | SA級 | PA/AA/AAA級 | |
---|---|---|---|
受験資格 | 義務教育を修了した者(未修了者は保護者の承諾書を提出) | ||
受験料 (学科・実技試験 両方受験する場合) |
1万円(税別) | 1万2,000円(税別) | 1万5,000円(税別) |
受験申請 | インターネット・郵送 | ||
受験方法 | 会場 | ||
試験内容 | 学科・実技 | ||
試験日程 | 不定期 ※ホームページにて要確認 | ||
合格基準 | 学科試験:各級ともに80点以上 実技試験:A級・SA級 80点以上 60点以上でPA級、70点以上でAA級、80点以上でAAA級が合格となる |
||
出典:NPO法人インターナショナルネイルアソシエーション/ネイルスペシャリスト技能検定 |
ネイルスペシャリスト技能検定試験は、NPO法人インターナショナルネイルアソシエーションが主催しています。
ネイルスペシャリストとしての正しい知識・技術の習得を目的とした、サロンワークに役立つ試験です。
ネイルスペシャリスト技能検定では、以下の知識が必要です。
【学科試験】
・ネイルの衛生学
・人体のしくみ
・ネイルとその異常
・マニキュアリストの化学
・ネイル概論
・ネイルの技術
【実技試験】
A級:ネイルケア・カラーリング
SA級:ネイルケア・チップオーバーレイ・カラーリング
PA/AA/AAA級:ネイルケア・ネイルチップ・スカルプチュア・カラーリング
ネイルスペシャリスト技能検定は、実技レベルによって細かくランク分けされているため、自分の能力に合わせて受験できます。
JNAフットケア理論検定は、以下の3つの検定のいずれかに合格していないと受験できません。
・ネイリスト技能検定試験(JNEC):3級以上
・JNAジェルネイル技能検定試験:初級以上
・JNAネイリスト技能検定国際試験:3級以上
上記検定に合格していない方は、はじめに対象の検定を受験しましょう。
受験資格 | 対象検定合格者 |
---|---|
受験料 | 一般価格:8,800円(税込) 会員価格:6,600円(税込) ※別途テキスト代3,300(税込)が必要 |
受験申請 | 主催のJNA認定校にて申し込み |
受験方法 | 会場 |
試験内容 | セミナー受講後、筆記試験を実施 |
試験日程 | 不定期 ※ホームページにて要確認 |
合格実績 | 80%以上 |
出典:NPO法人日本ネイリスト協会/JNAフットケア理論検定 |
JNAフットケア理論検定試験は、NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が主催しています。
ネイリストが、正しいフットケアを施術するのに必要な理論の修得を問う検定試験です。
JNAフットケア理論検定では、以下の知識が必要です。
・フットケアについての理論
JNAフットケア理論検定は、フットケアに特化した検定です。
検定に合格することでフットケアスキルを身につけ、他者との差別化を図れるでしょう。
受験資格 | 18歳以上 |
---|---|
受験料 | 一般価格:1万560円(税込) JNA会員価格:6,160円(税込) ※テキスト代、認定証・バッジ交付手数料を含む |
受験申請 | 各認定校によって異なる |
受験方法 | 会場(JNA認定校)・オンライン |
試験内容 | 講習受講後に確認テストを実施 |
試験日程 | 不定期 ※ホームページにて要確認 |
合格実績 | 80%以上 |
出典:NPO法人日本ネイリスト協会/ネイルサロン衛生管理士 |
ネイルサロン衛生管理士資格試験は、NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が主催しています。
国民の健康を守る安全で安心なネイルサービスの普及と公衆衛生の向上を目的とした資格です。
ネイルサロン衛生管理士資格は、自分でネイルサロンを開業したい方などは、ぜひ取得しておきたい資格です。
基本コース | プラチナコース | |
---|---|---|
受講料 | 8万5,000円(税込) | 10万5,000円(税込) |
期間 | 6ヶ月(最短2ヶ月) | 6ヶ月(最短2ヶ月) |
添削 | 5回 | 5回+卒業課題1回 |
資格試験 | 自身で申し込み | 免除(課題提出のみ) |
資格試験受験料 | 各資格1万円(税込) | 免除 |
出典:SARAスクールジャパン |
基本コースは初期費用を抑えられますが、資格試験の申し込みは自身で行い、試験費用も別途必要です。
プラチナコースは、受講の際に課題を提出することで、卒業時に資格が認定授与されます。
資格試験も試験費用も必要ありません。
短期間で確実に資格を取得したい方におすすめのコースです。
自宅で効率的に学習を進めたい方は、ぜひ通信講座を利用してみましょう。