スタイリストになるには大前提のことであると言えます。スタイリストは、モデルや芸能人、一般人などのあらゆる人々の服や小物をコーディネートする仕事です。服や小物だけで決めるのではなく、メイクや髪型などのファッションもきちんと押さえたうえで素敵なコーディネートを作ることが大切です。
ファッションが好きで、興味・関心があるからこそ多くのことを知り、学び、吸収できるのです。スタイリストとして、ファッションの基礎知識を学ぶことはもちろん、流行にも敏感に反応し、最新のトレンドをいち早く押さえたコーディネートをすることが大切です。
このようにファッションが好きで、日々学び続ける姿勢を保ち、トレンドをキャッチするアンテナを張らないと継続できない仕事です。
スタイリストは服や小物のコーディネートをするため対象が服や小物だと思われますが、そうではなく人との関わりが多くコミュニケーションが欠かせない仕事です。コーディネートするモデルや芸能人、一般人などの好みを収集して打ち合わせをすることだけに限らず、服のレンタル依頼やメイクアップアーティストとの打ち合わせなど関わる場面は多々あります。
コミュニケーション能力の高さに加えて、自分の意見を伝え、理解してもらうことも大切です。周りからの好みや要望、コンセプトだけを取り入れるのではなく、「この人には何が合っているか」とその人の雰囲気や体型なども考慮したうえで最良のものを分かりやすく適確に提案する必要があります。
これはファッションについて学んできたスタイリストだからこそできるセンスの良さが輝く提案であり、魅力を最大限に引き出す提案の意見をきちんと伝え理解してもらう必要があります。自分の意見だけを無理に貫き通すのではなく、周りの意見も考慮したうえでその人が満足できるような意見の提案をしていかなければならないのです。
モデルや芸能人が所属している事務所や雑誌、テレビなどからスタイリストに対してコンセプトを伝えられます。そのコンセプトに合った服装を考える必要があるのです。また一般人からは好みや要望を伝えられるため、それに沿って適した服装を考えます。
このようにコンセプトや要望などを踏まえて目的に応じた服装を考える必要があります。もし実際に着てみて想像と違ったり納得してもらえない場合もあるので、柔軟な思考でその場で臨機応変に対応をすることも必要です。コンセプトや要望を考慮したうえでファッションセンスが試される機会です。
それだけではなく、TPOの「時と場所と場合」に応じて服装を正しく使い分けることも大切です。
スタイリストになるまでの道のりも険しく、下積み時代が長い仕事です。認められるまで何度も挑戦したり、満足してもらえる結果に結びつくまで時間がかかるでしょう。センスやコミュニケーション能力を磨いたり、やることは多く忍耐力が必要です。苦難に負けず最後まで諦めずに続けた人のみがスタイリストになれるのです。自分の力を素直に信じ、すぐに結果を求めてはいけません。
スタイリストはコーディネートや服のレンタル依頼だけではなく、服を借りに行き、現場まで運び、返すという役割も担っています。服は数着だけではなく、予備や他の人の分も用意したりと大量の服を持ち歩き、動き回るため体力勝負になります。
また急遽依頼されたり、現場に同行することもあるため、夜中や休みなど関係なく動き回ることもよくあります。安定した睡眠や休みは取れない可能性が高いため、健康管理にも徹底しましょう。その他にも海外に行くこともあるため、時差ボケしたりと体内時計が乱れた生活が続き、疲労が蓄積される可能性もあります。
先ほども説明した通り人との関わりが多い仕事なので、人に気を遣う仕事です。コーディネートを満足してもらう必要もありますし、仕事だけではなく人として気に入ってもらえることで次の仕事の依頼にも結びつきます。また現場の雰囲気を楽しく変えたりと、能力だけではなく人間性も試されます。
仕事関係者への気配りはもちろんのこと、すれ違いの生活になるため家族や友人への気配りも大切になるのではないでしょうか。
絶対に持っておくべき資格は特にありません。誰にでも何歳になってもチャンスがある仕事と言えます。スタイリストになる道に特に決まりはありませんが、高校を卒業したあとに服飾系の専門学校に通う人が多いです。これも必然ではありませんが、専門学校に通うことで知識や経験などは養われて就職に有利でしょう。
専門学校卒業後は、スタイリスト事務所に所属するかアシスタント、フリーランスの3つのどれかになります。それぞれメリット・デメリットがあるので考慮したうえで自分にとって最良の道を選んでください。
スタイリストになるうえで必然的な資格は存在しませんが、持っていることで有利に活用できる資格はいくつか存在しています。
まず「パーソナルカラー検定」は、個々の髪や肌の色、雰囲気などから似合う色を提案します。次に「カラーコーディネーター検定」は、色の基礎知識についての検定であり適切な色の組み合わせを考えます。そして「ファッションビジネス能力検定」は、ビジネスを行ううえでの生産・企画・戦略などの知識が身につきます。
最後に「パタンナー」は、服を提案する際に自分でイメージ通り作成することができます。自分のイメージを立体図で明確化できるうえに、他者に提案しやすくなります。このような資格がいくつかあると有利ではないでしょうか。すぐに必要なわけではなく、働きながら有利な資格を取得するのも一つの手です。
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