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【カラー・色彩資格8選】おしゃれから仕事まで幅広く活かせる

それぞれの色にあるイメージの活かし方は、身近なファッションから商品のデザインまで多岐にわたります。

しかし、場面や状況に応じて適切な色を選ぶのは簡単なことではありません。

そこで、色についての体系的な知識を身につけたい方におすすめなのが「カラー・色彩資格」です。

色に関する知識を深め、普段の生活や仕事に活かしてみませんか?

この記事では、カラー・色彩に関する資格を8つご紹介します。
初心者でも目指せる資格を厳選しているので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
目次

色がもたらす心理効果

色は、さまざまな心理効果をもたらすといわれています。
日々の生活の中で視覚から得る情報は多く、色によってそのモノのイメージは異なり、与える印象も違うものになります。
そして、色から得る情報は、人の気分を変えたり心理的に影響を与えたりすることも。

例えば、同じものでも暖色と寒色によって得られる温度感は異なります。
暖色は、寒色に比べて暖かさを感じるとされています。
また、個別の色によってもそれぞれ与えるイメージは異なり、赤は警戒心や注意力、緑は癒しや安心感など、各色のはたらきはさまざまです。

さらに色には、イメージや印象だけではなく、実際に体や心に良い影響を与える効果も期待できます。
食欲を増進させる色や、脳が活性化し集中力をアップさせる色など、生活の場面でプラスにはたらく色はたくさんあります。
期待する効果に合わせて上手に色を使うことで、さまざまな場面で効果的に活用できるでしょう。

資格を通じて、色による心理効果を学ぶことで、普段の生活や仕事など多くの場面に活かせ、活躍の幅が広がるかもしれません。
色について興味をもった方は、ぜひカラー・色彩資格に挑戦してみてください。

カラー・色彩資格を取得するメリット

では実際に、カラー・色彩資格を取得することで得られるメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
資格を通じて身につけた知識・技術を、どう活かせるのかをご紹介します。

日常生活を豊かにできる

資格取得によって色の知識が深まることで、日々の生活のあらゆる場面に活用できます。
色には、理論や法則、ルールが存在しているため、それらに従って色を選ぶことで自由に使いこなせるようになるのです。

例えば、洋服選びがワンパターンだったり、コーディネートに迷って時間がかかったりしてしまう方がいるかもしれません。
そのような場合に習得した知識を活かすことで、上手な色の組み合わせや自分に合う色が分かり、コーディデートの幅が広がります。
そして、毎日洋服を選ぶのが楽しくなったり、毎朝の支度の時間短縮につながったりと、たくさんのメリットがあります。

また、インテリアに色の知識を活かせば、自分の好みの統一感ある部屋をつくれるでしょう。
さらに、色による効果を意識してレイアウトを考えることで、リビングは落ち着いた空間に、ダイニングはおいしく食事が楽しめる空間にするなど、部屋によって印象を変えることも可能です。

私たちのまわりには色があふれ、常にさまざまな効果を発揮しています。
そのため、配色や使う色を少し工夫するだけで豊かな暮らしにつながるのです。
ぜひ資格に挑戦し、色についての専門知識を身につけ、毎日をより充実させて楽しく過ごしましょう。

多方面の仕事に活かせる

色はあらゆる仕事に関係しているので、多方面での活用が可能です。
今回は、3つの業界にしぼって説明します。

アパレル・美容業界

色が関係している仕事で真っ先に思い浮かぶのは、アパレルや美容業界ではないでしょうか。
ファッションや化粧品の開発など、色に関する専門知識を活かせる場面は多くあります。

アパレル関係では、実際の店舗でお客様に合った色を提案し、コーディネートをアドバイスすることが可能です。
適切かつ具体的なアドバイスができれば、洋服の購入につながり売り上げアップも期待できます。
さらに、新しい洋服を作る場合にも、その年の流行色に合わせた商品の提案ができ、チームの中心として活躍できるでしょう。

また、美容業界でも色に関する専門知識は役に立ちます。
化粧品の商品開発では、日本人に合う色味をベースにその年の流行色を組み合わせ、新商品を考える必要があります。
色の知識があれば、今までにない新しい発想での化粧品を開発できるかもしれません。

アパレル・美容業界は、資格取得によって得た専門知識を大いに活かせる業界といえます。

インテリア・建築業界

インテリアや建築業界でも、色に関わる場面は多くあります。
依頼されたお客様のイメージしている空間を創り出すために、色の知識は役に立ちます。
お店のイメージや、家での求める空間を考えるうえで、配色や色の選択はとても重要です。

色の心理効果を考慮してインテリアなどを提案することで、お客様の満足度向上につながることでしょう。

IT・Web・広告業界

色を使ったキャッチーな広告やWebデザインには、色の効果を最大限に活かすことが重要です。
使う色や配色によって、見る人が受けるイメージや印象はガラッと変わります。

色の専門知識も持ち合わせていれば、アイデアを提案する際、より説得力が増し、魅力的なプレゼンテーションができることでしょう。
スキルが認められれば、キャリアアップにつながるかもしれません。

カラー資格・色彩資格8選|概要と費用

カラー資格・色彩資格8選|概要と費用
今回は、数あるカラー・色彩資格の中から厳選した8つの資格をご紹介します。
それぞれ試験内容や、資格取得後に活かせる場面が異なります。
自身の目的に合わせて選ぶとよいでしょう。

カラーアドバイザー

カラーアドバイザー認定試験の概要
受験資格 特になし
受験料 1万円(税込)
受験申請 インターネットでの申し込み
受験方法 在宅
試験日程 偶数月開催予定
合格実績 70%以上
出典:日本デザインプランナー協会/カラーアドバイザー

カラーアドバイザー認定試験は、日本デザインプランナー協会(JDP)が主催しています。
色の性質や特質を理解し、的確な助言をする専門家であることを証明できる資格です。

カラーアドバイザー認定試験には、以下の知識が必要です。

・色彩の歴史的発展と現状
・生活者の視点からの色
・生産者から見た色
・色の表示
・色彩調和などの知識

カラーアドバイザーは、色についての専門知識を習得し、プライベートや仕事に活かすことはもちろん、講師として活動したい方におすすめの資格です。

カラーセラピー

カラーセラピー認定試験の概要
受験資格 特になし
受験料 1万円(税込)
受験申請 インターネットでの申し込み
受験方法 在宅
試験日程 偶数月開催予定
合格実績 70%以上
出典:日本メディカル心理セラピー協会/カラーセラピー

カラーセラピー認定試験は、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が主催しています。

カラーセラピーとは別名「色彩療法」といい、色の生理的効果や心理的効果を使い、心身のバランスを取ることを目的とした療法です。

カラーセラピー認定試験には、以下の知識が必要です。

・色のはたらき
・色の表示
・色彩調和
・色彩効果
・カラーコーディネーションの意義

カラーセラピーの資格を取得すると「カラーセラピスト」として活動できます。
他にもデザイナーやイラストレーターなど、さまざまな仕事に活用できるため、仕事でのスキルアップを目指したい方におすすめです。

カラーコーディネーター検定

カラーコーディネーター検定は、スタンダードクラスとアドバンスクラスの2つに分かれています。

カラーアドバイザー認定試験の概要
  スタンダードクラス アドバンスクラス
受験資格 特になし(両クラス併用受験も可能)
受験料 IBT方式:5,500円(税込)
CBT方式:5,500円+
CBT利用料2,200円(税込)
IBT方式:7,700円(税込)
CBT方式:7,700円+
CBT利用料2,200円(税込)
受験申請 インターネットでの申し込み
受験方法 IBT方式(在宅)・CBT方式(会場)
試験日程 不定期 ※ホームページにて要確認
合格基準 70%以上
出典:東京商工会議所/カラーコーディネーター検定

カラーコーディネーター検定は、東京商工会議所が主催しています。
仕事に役立つ実践的な色彩の知識を学べる検定です。

カラーコーディネーター検定試験には、以下の知識が必要です。

スタンダードクラス:日常から見た色彩に関する基礎的な知識
アドバンスクラス:スタンダードクラスの知識に加え、ビジネスにおける色彩の活用事例など幅広い知識

色に関する専門知識を仕事に活かし、活躍の幅を広げたい方におすすめの資格です。

色彩技能パーソナルカラー検定®

色彩技能パーソナルカラー検定®は、モジュール1・2・3の3つのグレードに分かれています。
モジュール3の試験を受けるためには、モジュール1・2を合格することが条件です。
モジュール1・2は併用受験が可能なので、ここではその2つの試験をご紹介します。

色彩技能パーソナルカラー検定®の試験概要
  モジュール1(初級) モジュール2(中級)
受験資格 特になし モジュール1合格者
※モジュール1と併用受験可
受験料 7,700円(税込) 8,800円(税込)
受験申請 インターネットでの申し込み
受験方法 CBT方式(指定のCBTテストセンターにて実施)
受験日程 夏季:7月 冬季:12月
出典:NPO法人日本パーソナルカラー協会/色彩技能パーソナルカラー検定®

色彩技能パーソナルカラー検定®は、NPO法人日本パーソナルカラー協会(JPCA)が主催しています。
色彩の基本的な理論を習得し、より実践的に「色を見分ける」ための訓練が行える検定です。

色彩技能パーソナルカラー検定®試験には、以下の知識が必要です。

【色彩技能パーソナルカラー検定®モジュール1(初級)】
・パーソナルカラーの基礎知識
・色彩理論
・色の特徴
・指定条件の色と配色の特定

【色彩技能パーソナルカラー検定®モジュール2(中級)】
・色彩理論
・複数の色の比較・特性
・色を見分ける技能と顔の見え方

パーソナルカラーについての学びを深めたい方や、色彩の専門知識を習得しプライベートや仕事に活かしたい方におすすめです。

色彩インストラクター

色彩インストラクター資格検定試験の概要
受験資格 特になし
受験料 1万円(税込)
受験申請 インターネットでの申し込み
受験方法 在宅
試験日程 偶数月開催予定
合格実績 70%以上
出典:日本インストラクター技術協会/色彩インストラクター

色彩インストラクター資格検定試験は、日本インストラクター技術協会(JIA)が主催しています。
色彩に関してのさまざまな知識を理解したものに与えられる資格です。

色彩インストラクター資格検定試験には、以下の知識が必要です。

・色の性質
・色と心理
・色を表し、伝える方法
・配色と色彩調和
・光から生まれる色

資格取得後に色彩インストラクターとして、カルチャースクールやセミナーなどで講師活動を行いたい方におすすめです。

色彩検定

色彩検定は、1・2・3・UC級の4つにレベル分けされています。

色彩検定の試験概要
  3級 2級 1級 UC級
受験資格 特になし
検定料 7,000円(税込) 1万円(税込) 1万5,000円(税込) 6,000円(税込)
受験申請 インターネット・郵送
受験方法 会場
試験時期 夏期(6月)
冬期(11月)
夏期(6月)
冬期(11月)
冬期のみ
1次試験(11月)
2次試験(12月)
夏期(6月)
冬期(11月)
合格基準 70%前後
出典:公益社団法人色彩検定協会/色彩検定

色彩検定は、公益社団法人色彩検定協会(AFT)が主催しています。
文部科学省後援の公的資格で、色の基礎から、配色技法、専門分野における利用など幅広い知識を習得できる検定です。

色彩検定試験では、以下の知識が必要です。

【色彩検定3級】
・光と色、色の表示
・色彩心理
・色彩調和
・配色イメージ
・ファッション、インテリア

【色彩検定2級】(3級の知識に加え以下の内容)
・色のUD
・景観色彩

【色彩検定1級】(2・3級の知識に加え以下の内容)
・色彩と文化
・測色
・色彩とビジネス

【色彩検定UC(色のユニバーサルデザイン)級】
・色のユニバーサルデザイン
・色が見えるしくみ
・色の表し方
・色覚のタイプによる見え方
・高齢者の見え方
・色のUDの進め方

色について基礎からしっかりと学びたい方や、色を扱う仕事でのスキルアップ・キャリアアップを目指したい方におすすめです。

色彩士検定

色彩士検定は、1・2・3級の3つにレベルが分かれています。
1級を受けるためには2級に合格する必要があるため、今回は2・3級をご紹介します。
2・3級は併用受験が可能です。

色彩士検定の試験概要
  3級 2級
受験資格 特になし(併用受験可能)
検定料 6,000円(税込) 7,500円(税込)
受験申請 インターネット・郵送
受験方法 会場
実施時期 1月・9月(年2回) 1月(年1回)
合格基準 理論問題、演習・実技問題、各100点で合計200点満点。
合格ラインを120点とし、かつ、理論問題、演習・実技問題それぞれを50点以上取得している者。
理論問題、演習・実技問題、各100点で合計200点満点。
合格ラインを120点とし、かつ、理論問題、演習・実技問題それぞれを60点以上取得している者。
出典:特定非営利活動法人全国美術デザイン教育振興会/色彩士検定

色彩士検定は、特定非営利活動法人全国美術デザイン教育振興会(NPO-ADEC)が主催しています。
色に関する知識と、技能ともにバランスのとれた能力を有することを認定する検定です。

色彩士検定試験では、以下の知識が必要です。

【色彩士検定3級】
・色のなりたち
・混色
・表示方法
・色の知覚や心理効果
・色彩調和

【色彩士検定2級】(3級の知識に加え以下の内容)
・色の文化・歴史
・色彩の分類システムやデータ分析

色彩士検定では、基礎から専門知識まで習得でき、さらに色を使う技能をも身につくため、実際に色を扱う仕事に携わっている方は、活躍の幅を広げられるでしょう。

ファッション色彩能力検定

ファッション色彩能力検定は、1・2・3級の3つに分かれており、2・3級は併用受験が可能です。

ファッション色彩能力検定の試験概要
  3級 2級 1級
受験資格 特になし(2・3級は併用受験可能)
受験料 6,000円(税込) 6,500円(税込) 1万5,000円(税込)
※材料費含む
受験料 郵送 インターネット
受験方法 会場 会場(東京のみ)
試験日程 不定期 ※ホームページにて要確認
合格基準 70%以上 A科目・B科目:85%以上
C科目:応用力を主に評価
出典:一般財団法人日本ファッション教育振興協会/ファッション色彩能力検定

ファッション色彩能力検定は、一般財団法人日本ファッション教育振興協会が主催しています。
ファッションの色彩知識を基礎として身につけ、業界の共通認識としてさまざまな仕事に活かせる検定です。

ファッション色彩能力検定の試験には、以下の知識が必要です。

【ファッション色彩能力検定3級】
・色彩のはたらき
・色彩の体系
・色彩理論(基礎)
・色彩の技術
・ファッション産業と色彩
・色名

【ファッション色彩能力検定2級】
・産業における色彩
・色彩理論(光、視覚、心理)
・色彩体系(色名とカラーシステム)
・配色と色彩調和
・ファッション産業における色彩計画
・色名

【ファッション色彩能力検定1級】
・2・3級の知識とその応用
・色彩情報の収集・分析
・色彩計画の立案

ファッション色彩能力検定は、ファッション業界に特化した色彩についての知識が身につくため、ファッション業界に勤めている方のスキルアップやキャリアアップに役立ちます。

資格取得のための勉強方法

資格取得のための勉強方法?
ここでは、カラー・色彩資格を取得するためにおすすめの勉強方法「独学」と「通信講座」についてご紹介します。
メリット・デメリットとともにご紹介しますので、自分に合った勉強方法を選択しましょう。

書籍やインターネットでの独学

まずは、書籍やインターネットを活用した独学での勉強方法です。

カラー・色彩資格の難易度はさほど難しくないため、独学での挑戦も可能でしょう。

独学は、費用があまりかからず、自分のペースで学習を進められるメリットがあります。
一方で、自分で計画的に勉強する必要があり、モチベーションの維持が難しいデメリットも。

計画的な学習が苦手な方は、次にご紹介する通信講座がおすすめです。
自分のペースで、空いた時間に学習を進めたい方に向いている勉強方法といえるでしょう。

通信講座の利用

なにから勉強したらよいのかわからない方には、通信講座がおすすめです。
通信講座では、各資格に適した内容の学習が可能です。
資格に合わせた専用のテキストが用意されているほか、添削指導もあるため、必要な知識を効率よく身につけられます。

その中でおすすめしたい通信講座が、「SARAスクールジャパン」です。
プラチナコースでは、カラーセラピー・カラーアドバイザー・色彩インストラクターの3つの資格が同時取得できます。

各コースの概要を以下の表にまとめました。

  基本コース プラチナコース
受講料 5万9,800円 7万9,800円
期間 6ヶ月(最短2ヶ月) 6ヶ月(最短2ヶ月)
添削 5回 5回+卒業課題1回
資格試験 自身で申し込み 免除(課題提出のみ)
資格試験受験料 各資格1万円(税込) 免除
出典:SARAスクールジャパン

基本コースは初期費用を抑えられますが、資格試験の申し込みは自身で行い、試験費用も別途必要です。

短期間で確実に資格を取得したい方は、プラチナコースがおすすめです。
受講の際に課題を提出することで、卒業時に資格が認定授与されます。
資格試験も試験の費用も必要ありません。

通信講座は、自宅で効率的に学習したい方におすすめの勉強方法です。

まとめ

私たちの暮らしに密接に関わる「色彩」。
色による心理効果や印象は、さまざまな場面で影響を与えています。

カラー・色彩資格を取得することで、色に関しての専門知識が身につき、日々の生活や仕事などのあらゆる場面に活用できます。
色の効果を意識して、ファッションやインテリアを考えるだけで豊かな生活を送れるでしょう。

また、色に関係している仕事も数多くあるため、スキルアップやキャリアアップも目指すことが可能です。

この記事をきっかけに色に興味をもった方は、ぜひカラー・色彩資格に挑戦してみてください。

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